番人　：長…長老！カリ！

 

神鷹　：ほ、間一髪じゃった

 

イェド：神鷹！

 

神鷹　：大丈夫か？

 

カリ　：............

 

イェド：はい、おかげさまで

 

神鷹　：どうじゃ、カリ

　　　　ドチェホを統制できるか？

 

イェド：よ…し！ 命令を聞くぞ！

　　　　さあ、ほら！

　　　　この隙に動かぬようしっかり結んで！

 

カリ　：(やはり...)

　　　　(実験する価値があった)

 

---

 

アゲハ：なんだとお！

　　　　一時的に解いただけで統制したらまた反許諾をかけたって⁈

 

カリ　：ええ。役目は終えたのでまた元通りにしたのでしょう。

 

アゲハ：何だ、それ！完全に無駄骨じゃんか！

 

カリ　：無駄だなんて。一体何を聞いてたんですか

 

アゲハ：反許諾、解除されたがまたかけられたって

 

カリ　：そうです。とにかく解けた。

　　　　俺の反許諾を解く事が可能と分かり、どう解くかもわかりました。

 

アゲハ：そんな事知って何が変わんの？

　　　　統制者は神鷹じゃないか

 

カリ　：変わります

　　　　とても

 

アゲハ：何だ、香？

　　　　何だよ？ただの香じゃん

　　　　ただの香…

　　　　おい…これまさか...

 

カリ　：神鷹の香炉から盗ってきました。

 

アゲハ：おかしいんじゃないのまじで！

　　　　なあ、これはその…神鷹を荼毘して、その灰を入れて作った香だぞ！

　　　　神鷹そのものってこと！

 

カリ　：そうです。俺の反許諾の統制者、そのもの。

　　　　ですからこれを利用して反許諾を解けるでしょう

 

アゲハ：神鷹がこれに気づかないと思うか？！

 

カリ　：今は気がつかない

　　　　神鷹は煙に宿る幽鬼でしょう

　　　　その香は、火を付けなければ何という事もない。

　　　　煙が出なければ神鷹は香が消えた事に気がつかない

 

アゲハ：火つけなきゃ使えないじゃん！

 

カリ　：俺たちがそこに火をつけるのは、

　　　　香を盗んだのがバレても構わない時です

　　　　騒ぎを起こし、逃げるんですから

　　　　どこへだって行けるでしょう

 

アゲハ：そう...だな...

 

 

ウリ　：アゲハさん…

 

　　　　あら…こんにちは、友よ？はは..

　　　　え！

　　　　ねえ、あなた...何も言わないの？私は全て聞いたわ？

 

カリ　：そんな監視するような態度で友達云々など、呆れる。

　　　　だがお前が先生を友と思っている事は知っている

　　　　全て聞いたならお前もどうすべきか分かるだろう

 

ウリ　：アゲハさんは...雨和院を出るつもりなのね？

　　　　どんな手を使ってでも

　　　　アゲハさんは我慢して受け入れようとしてたけど...

　　　　あなたが変えた

　　　　それ…

　　　　上手くいくでしょうね、きっと。

 

　　　　一つだけ聞くわ

　　　　あなた…何者？

　　　　私みたいな人間の子供じゃないのは分かる

　　　　だったらあなたは一体何？

 

カリ　：何に見える？

　　　　その目には俺が、どう映っている？

　　　　お前の目は他の青銅鏡眼とは違う

　　　　作られたものだ

　　　　お前の見たまま判断しろ

　　　　お前のその目なら、

　　　　他の者よりも

　　　　よく見えるのではないか？

 

---

 

＜ふぃるる先生コメント＞

でも主人公だから潰されない…＾＾！

 

修正日：2023/09/28