灰と炎5

カルセ:くうっ…!

 

狩人 :あはははは!

    人間どもが!どこまで持ちこたえられるかな?

 

カルセ:え…!

    突然なぜ...

    仮面だけ残して消えた…?こんな突然消滅するはずないのに…

 

???:くううううう…

    ああああ…

 

カルセ:何だ⁈

 

番人 :繋がりが…修羅様の身に何が…

 

カルセ先生!何でしょう!この奇怪な声は…!

 

???:くうううう…

 

番人 :泣き声のようであり、悲鳴のようでもあります。

 

???:くう…う…

 

カルセ:ええ…それに不穏な気…

    段々一か所に集まっています。

 

???:ううう…ああ…あ…

 

カルセ:一体これは何だ…

    魂魄…?形が残っているということは…!

    皆さん!

    その気の塊から遠く離れて下さい! 今すぐ!

 

番人 :え?

 

カルセ:あれは…!

    冤鬼達です!

 

    くそ!

 

番人 :嘘でしょ…

 

番人 :冤鬼だって?あれが⁈

 

    あのデカさは一体何なんだよ!

    ごふっ、た…助けて…!

 

番人 :君…!

 

カルセ:近寄らないで下さい!

    あれは…

    あの気の密度はとても…

    とても危険です!うかつに触れないでください! 

    捕まったら気を全て奪われて魂魄さえ残らない!

 

番人 :くそ…

 

番人 :あんなのどう相手すれば...

 


 

修羅 :切れた…繋がりが…

    我の狩人達と…すべて切れてしまった...

    もう彼らを統制できぬ…

    全ての生き物を飲み込むだろう…

    彼らの材料は怨霊であったから…

    あの山。俺が住んでいた山は、怨霊が多すぎてさらに祭祀が必要だった。

    だから天は尚更、

    秩序を整えようとしていたのだが

    今度は俺が怨霊となったのだな…!

 

    ああ…

    無念で、恨めしい…!

    だが大丈夫…治せる…

    夜の神が、お戻りになりさえすれば…!

 

カウリ:あの気は...!

    うっ!

 

修羅 :むしろ…良くなった

    この軽さ…

    拘束が解けたような感じだ

    もっと新しい試みをしてみるか。例えば…

    このように

 


 

森羅 :ここ…

    ここが雨和院…か

 

 


修正日:2023/10/02



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