いつだったかカルセと雨和院を出た時、
俺は話乞いに話をせがんだ。
話乞い:面白い…
話をしてあげる…
両腕を切り落とされ、
呪術の炎で燃え上がる時鬼
さながら物語の一場面のように
あいつが炎に包まれる
アゲハ:あ… ああ…!
やっとのことで天を歩いていた奴が、
墜ちる。
アゲハ:いけない…!
おい、カウリ!
しっかりしろ、お前…!
あ…
大…大丈夫。
大丈夫
俺の糸で治せばいい
は…は…
初めて会った時と同じだな…
あの時より酷くもないから...
大丈夫…
…どうしろと!また余計な事言うなよ!死んじまう!
今俺の問題どころじゃないだろ、バカ!
修羅が現れる前に、早く…!
え…ええ?
な…
な…んだ…?
体が…
くっ、う…!あ…
う…動かない…
修羅 :とうとう、
そうなったな
余りに多くの時の糸を使ったが故に。
ボロボロになった魂が形を維持する事さえ出来なくなったのだ
貴様の魂心はもはや時も記憶も保てまい。貴様の魂は崩壊する
我の助けがなければな。
坊
白魔地に、戻るのだ
言ったろう、この火は我の魂で燃える。幽鬼も人間も全て灰に出来る。
もうここには何も残らない
アゲハ:ふざけるな… 俺は二度と… そこに…
行かない…
修羅 :勘違いするな
提案などではない
アゲハ:カウ…リ…!
修羅 :長い戦いが、また一つ終わる
アゲハ:ううっ!
修羅 :初めてこの学校を知った時、
心底おぞましかった。ドブネズミが集まって作ったドブネズミの学校など
その上恐ろしい速度で大きくなる
国中の青銅鏡眼が集まって…
本当は最初に消し去る事も出来た、
そんな学校くらい。
だが…
見ていたら都合が良さそうだった
俺の、青銅鏡の欠片を、
1ヶ所に集めておけるなんてな
アゲハ:この野郎…
修羅 :だからもっと大きくなるまで見守った
時折狩人の脅威も与えつつ、成長するように
巨大な垣根にだんだん集まってくる、
自分たちが安全だと信じこませるように
愚かで無脳な人間ども。
貴様らは天の鏡を持つ資格などない
お前の目にも見えるだろう。
この世に行き場を失った死者たちがあふれ、
死者と生者が衝突し、問題を起こし。
こんな学校を建てた処で全ての問題が解決するわけでもない
秩序が乱れている。
だから全て差し出せ
この混沌を正せるのは夜の神だけなのだから
ほお。まだ動けるのか。
それで?
逃げるつもりかな?
それともその子の魂心を喰らうか?ならばまた俺と戦えるだろうな
そうやってあがくつもりか?
アゲハ:…やる…よ
カウリ:…はい?
アゲハ:俺の時の糸…
お前に全部やるよ…
カウリ:馬鹿な事言わないで下さい。 俺は、
アゲハ:ばーか…
誰が…お前に、時の糸を全部やって、
死ぬつもりかと思った…?
はは…そう…
お前は俺の魂心を狙って近づいた…恩知らずな時鬼だが…
魂心はお前が… 俺によこすんだ
俺の目をまっすぐに見ろ
鏡と呼ばれるこの目に
自分の姿が映るのを見ろ
その中に…入ってる己に向き合えば、
そいつがまさに「憑依」だよ
修正日:2023/10/02
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りんご (月曜日, 30 12月 2019 17:08)
カウリさんボロボロでしんどい�って思ったけど憑依がかっこよかったからテンションアゲ!なにあのポーズ!すき!
ネク (月曜日, 30 12月 2019 11:54)
カウリさんの顔がああなっちゃったのはショックですが
アゲハ先生に憑依してれば気をうけて回復していくのかなあ
それにしてもまた二人の憑依がみれるとはおもってませんでしたありがとうございます!