どこに4

アゲハ:なんだ、これは

 

カウリ:避けてください!

 

アゲハ:畜生!

 

    (この灰... ずっと漂ってた)

    (俺に付きまとってるようだが…)

     

    おい、カウリ!これお前か⁈

    まだいるんだな!

    どうすれば時鬼に戻れるんだ⁈

    糸がいるのか?!  

    必要なものを教えろ! 考えても分からないんだよ!

    わあ、幻影でも何でも出てこい!

    灰を糸で編めないし!

    うああああああ‼︎

 

    だいたいお前が馬鹿みたいに戦って消滅したんだろ!

    何だって俺に考えさせるんだ、このバカ野郎!

    天神になるなんて意地張らなくても!祠堂もない時鬼のくせに…!

    祠堂…

 

ササ :ふむ…

    木香館か

    たかが図書館に隠れるのがそんなに良いと思わんが

 

アゲハ:構わない、時間さえ稼げればいい

    やってくれるな?

    ちょっと時間を稼いで逃げればいい

 

ジニ :アゲハが面白そうなの連れてきた!

 

ソンイ:ほんとだ

 

ポムイ:この鬼物全部使ってもいいの?

 

アゲハ:ああ、好きに…

 

子供3:わあああああああ‼︎

 

アゲハ:まず、祭壇

    食べ物はないが、

    これで十分だろう

    音楽とかは、

    あの戦いの音で代わりにしよう

    お前は戦場の幽鬼だからな

 

    そして、神舞…

    お前を呼び出すには、どんな踊りを踊るべきか

    正直これで良いか俺にもわからない

    お前は漂う灰になっちまったし、

    天神になれるかもわからないが、

    これでもダメなら、俺にはもう手がない

    喜んで祠堂になってやるから…

 

ジニ :ごめんねアゲハ~!

 

アゲハ:な、何だ、もう…?

 

ジニ :あの子本当に強すぎ~!

 

ソンイ:ちょっとだけ時間稼いで逃げろって言ったから…

 

ポムイ:もう僕たちは逃げるね!

 

アゲハ:短すぎだろこのガキんちょ共!!!!

 

ササ :遊びは、

    この位で十分だろう

    最後に聞くが。神鷹の火鉢については何も知らない?

    教師なら心当たりでも場所でもあるんじゃないか

 

アゲハ:そんなこと知るか

    あややややちょい待て、分かったかも!

    本館にあると思う!煙がどこ行くってんだ!

    うあっ、おい!ちょっと優しく!

    うあっ!

 

ササ :貴様をこのままにしておくと面倒事ばかり起きる

 

アゲハ:何が!火鉢のありそうな場所を言ったからもういいだろ!

 

ササ :言えば放してやるとは言ってない

    気で作った矢だ

    魂心を刺したからもう何も出来ないだろう

    無理に動かすと肉体にも影響が出る、

    ここで大人しくしていろ

    貴様は修羅様の元へ連れて行かないと

 

アゲハ:くっ… ふ… ぐっ…

    く…くそ…

    俺の…

    魂心…が…

    こりゃ… 縫合でも…しなきゃ…

     

    (怖い)

    (怖くなかったのに…)

    (怖れないようにしたのに…)

    (俺は大丈夫だと思うように)

    (ただふっと浮かぶ考えを)

    (消してただけ)

    (俺は怖い)

    (こんな所で)

    (こんな風に)

    (一人で…)

 

    た…助けて…

 

    (何かが手を握った)

    (その感触が、)

    (俺が知る者と同じで、)

    ( 思わず引き寄せた)

 

カウリ:アゲハ、

    よく出来ました。

 


 

<ふぃるる先生ツイッターコメント>

今日...特定カット...

ちゃんと線全部色つけたのに求めてた感じにならなくて....

黒にしたらぴったりだった

本当に悲しかった…でも気に入ってる…

 

修正日:2023/10/01



コメント: 1
  • #1

    ゆずは (月曜日, 04 11月 2019 18:32)

    最後のカウリが言う
    アゲハ、よくできました。
    これ、たまらなく好きです��