カウリ:くぅっ、畜生…!
ううっ!
これは一体…
アゲハ:おい、ちょっと変われ。 俺がみる。
これは…初めて見るが…
気に完全に覆われた空間なのか…
カウリ:怨霊の気です
アゲハ:怨霊…
くそ、危険だ... いつでも恐ろしいものに変化するのが冤鬼だろ
普通の人間でなく白魔地の首長の怨霊だと
うっ!
これは… 魂だけに影響を与えるのか?
そんなに痛くないけど...
こいつ… 俺の気を吸い始めた…!
くそ!
離すと余計くっついてくる…!
カウリ:ア…ゲハ…
誰だ!
貴様は何だ? 近くに居た雑鬼か?
……
それにしては級が高く見えるが
うむ… ひどい「空虚」だな。
貴様は「修羅」の一部か?
目があるべき所に星のようなものが…
…まさか、
お前が「夜の神」か?
消滅して死んだはずなのに、何故…!
アゲハ:カウリ。そいつは、
「記憶」だよ
カウリ:え?
アゲハ:記憶の糸の集合体
自分の意志で行動する魂じゃない、
ただ記憶が集まって形を維持してるんだ
あれはまるで…
カウリ:「ソトン」にいた図書に似ていますね。
なら… こうして現れたのは、
読んでくれという意味だろう。
夜の天:…… この呪術は…
朝の天:子供を二つに分けてくれ
その呪術なら君に出来るだろう?
本来一つであった子供が二人になれば、互いに完璧に気が合うだろう。
我らのように、
それぞれ朝と夜の天を任せるのだ
夜の天:……でも、
異なる体に分かれた二つの魂が気が合うと断言出来るだろうか。
それにそうやって分けてしまうと、
片方の魂を傷つけたとき、
同じ痛みを感じるようになるはず…
修羅 :ああ、兄者
森羅 :…こんな見る惨たらしく壊れるなら、
いっそ全てやめてしまえば良いものを
何でそんなにバカなんだ。死んだ者は還らないという事を何故理解しない。
何故諦めきれない…
そんな姿になってまで…
修羅 :俺を叱りに来たのか。
森羅 :いや、僕は弟者を迎えに来た。
僕のこの手で直接、
弟者をあの世に連れて行くつもりだ…!
修正日:2023/10/02
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から