セスル:え…その…ということは、お前が武具変形を?
…........
このガキが.....
ほー本当に不思議なもんだ!
時鬼が妖鈴を使って、武具変形まで…
こりゃ時鬼というより完全に...わかった、やめるよ
とにかくお前の言った通りなら、雨和院に狩人を解放した誰かがいるって事だ...
ほおお...危なっかしい平和が終わるのか
[行くだけで三日はかかる距離だったが]
[二人の体が普通の人間とは違い]
[寝ずに歩き続ける事ができた]
[まる二日かけて到着した所が、]
セスル:さあ、もうすぐだ
これこれ、
雨和院は知らない神源の入口なんだ
[神源の入口だ]
[神源という所は]
[普段神源の外の者が来ないので]
[カウリとセスルが現れた瞬間から]
[雑輩共の囁き声が尋常じゃなかった]
[身の程を弁えない何匹かが飛びかかろうとした刹那、]
[カウリとセスルは]
[雑輩共の歩みを禁じる渓谷に入った]
セスル:おい森羅、いるのか?
セスルだが−あの時鬼が体を壊しちまって…
森羅 :セスル⁈
セスル!
セス−うわっ
セスル:ありゃ
しょっちゅう転ぶよな、いい歳した男が…大丈夫か?
森羅 :エググググ…
また見っともない姿を見られたな、昨日また徹夜しちゃって…
とにかく久しぶりだね
[人形師 森羅]
森羅 :ああ、そうだ!
君も来たんだね、あの…名前なんだっけ...
セスル:カオリよ
森羅 :そう、カオリ!
カリ :カウリ
森羅 :あーあーそうそう!わかってたよ、カウリ!
さあさあ入って!
森羅 :どれどれ〜見てみよう〜
おっと、これは。目が完全にないな、こりゃ
すごく痛いはずなのによく歩いてこれたね。吐き気はないかい?
カリ :ありません
森羅 :我慢強い子だ
でも運が良い!
余分に作ってた青銅鏡眼が丁度!色付き始めたんだ!
二日あれば使える!良かったよ!
手も怪我したんだってね、どれ、どれ...
ありゃ、手も駄目になってるね
骨すぐ作れるけど…肉がつくのに時間がかかる、知ってるだろう?
雨和院でもしばらくは包帯を巻いておくように
そして…一番ひどい怪我が胸だっけ?
どれひとまず見よう
セスル:偽体の負傷がひどいと、鬼体との繋がりが緩むからか
何度も鬼体が体から出ちまう、胸の傷のせいっぽいし、
とりあえず出さないようにと、応急的に傷口に数珠を巻いたんだ
*鬼体:幽鬼の体、'魂'を言う
森羅 :それがどれ程酷いのか...
セスル、君は、
こんな患者をここまで歩かせたのか?!
君が背負ってやらないと!
セスル:え、え?そんなに?!
森羅 :魂心のすぐ横を深く刺された
偽体でも鬼体まで影響を受けるんだ
出血も酷かっただろうし
今にも鬼体との繋がりが切れてもおかしくないのに...
まだ繋がりが保たれてるのは...
やはり魂心と心臓を横切るこの妙な傷跡のおかげか…
それにしても辛いだろうによく来たね。飴をあげよう
カリ :いりません
森羅 :そう言わないでさあ、これ持ってそこに寝てなさい
寒いから服も着て。
そしてセスル!君は少し話をしよう
カリ :そこの者気づいてるから、もう出て来い
ケジャラ:何だ気付いてたか…
人間との暮らしでもまれて鈍ったかと
カリ :馬鹿げたことを言う
<ふぃるる先生コメント>
森羅は幽鬼が使う人間の人形をつくりますがたまにおもちゃの人形も作ります
修正日:2023/08/23
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