中間考査2

アロン:こんな日もあるのね!

    狩人が人形師の谷にいらっしゃるとは

    なんの用があって来たんです?

    このアロンは…

    気になって気が狂いそう!

 

狩人子:時鬼どもにしてやる話しなどない…

    残党の分際でしつこいぞ!

 

アロン:あはははは!

    そうです、私たちは残党です!

    あなたは残党に捕まった捕虜です!

    滑稽な事は同じ

    ねえそうよね残党達?みんな知ってる?

    狩人は私たち幽鬼のように、

    体が時の糸と記憶の糸で出来てるのよ?

    あの生意気な狩人を我々で食べたら…

    この痛ましい傷が少しは癒えるかも…

    …しれないけど、

    そうするにはまだ早い

    さあ…あなた?

    私たちは知りたい事が山ほどある!

    まずなぜ人形師の谷に来たのかから…

    仰っていただけます?

    口をつぐんでいては、酷い目にあいますよ!

 


 

カリ :次の質問をします

    カルセ先生が召喚霊に命令語で指示するのを見ました

 

アゲハ:ええ...うん...そんなこともある…

 

カリ :命令を下せば何でも従うんですか?

 

アゲハ:いや…それは呪文みたいなもんだ...

    召喚霊は決まった命令語だけきく...

    捕縛と...連行と…そして…ううう…

 

カリ :何があるかは俺が探してみます

 

コダマ:戌刻!戌刻!

 

カリ :今日はこれくらいにしましょうか

    次の補習授業で会いしましょう

 

アゲハ:あーはい、はい!

    次も何もとりあえず出よう!

    中間考査も終わったのに何でひたすら過酷な事を?!

 

カリ :中間考査はまだ1科目残ってます

 

アゲハ:え?残りは何だ?

 

カリ :制圧実習です

 

アゲハ:それ受けなかった?

    カルセが採点してたが

 

カリ :それは筆記試験です。

    来週実技を追加で行うそうです

 

アゲハ:あーうん、制圧はそうだった

    実技は何見るんだ?

 

カリ :基礎体力と武具変形を見ます

 

アゲハ:そっかぁ

    ……

 

カリ :……

 

アゲハ:おい

 

カリ :はい

 

アゲハ:俺は憑依中の事をまばらに覚えてるが…

    お前武具変形完璧に出来てない?

 

カリ :武具の形をほぼ完成させています

 

アゲハ:1年生は柄の形だけでも絶賛されるレベルで?

    おい、お前…すごく目立ちそうだな?

 

カリ :調節する練習をしなければなりませんね

 


 

アゲハ:........…なに

 

カリ :人目を気にせず練習できる所がここだけでしたので

    ちょっと失礼します

 

アゲハ:何だと?

    わ…マジで…お、お、お前なあ…

    おいこら、すぐに出てってくれない⁈

    俺の部屋を犬小屋を出入りするように自由に...

    俺がマジで惨めだから出ていけ!

 

カリ :カホン

 

アゲハ:うわああああ眩しい!しかもすごく派手だな!

    目玉だけでいくつだ?!

    お前素手で戦う時鬼が何で

    こんな豪華絢爛な武具にしてんだよ⁈

 

カリ :俺が生前に使っていたものと似ています

 

アゲハ:…え?

 

カリ :派手なものは好きではない

    しかし王室から直々に頂いた物を使っていて、

    それが手に馴染んでるんです

 

アゲハ:…妖鈴の名前 'カホン' だったか

    聞いた覚えがある

    確か歴史を学んだ時…

 

カリ :'カホン'は

    俺の本当の名です

 


 

<ふぃるる先生コメント>

中間考査期間が少し過ぎました。

上手くいくことを願っています!私は…でも何か書いて出しました‼︎

 

修正日:2023/09/03



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