蜘蛛の檻8

 [野渦族首長乾武道(コムド)]

 

到来兵:野渦よ聞いてくれ!

    北到来は対話を望む!

 

コムド:対話良いだろう、俺達も話が必要だった。

 

到来兵:望みは何なのだ!

 

コムド:俺たちの長老を返してもらおうか!

 

到来兵:それなら-

 

コムド:そして、正北門を開け俺たち野渦を入れろ。

    そしてすぐ冬が来る野渦に土地と食べ物を分けろ。

 

到来兵:…守備隊長に申し上げてみる

 


 

カホン:3門から来た支援です。

 

到来兵:入って下さい。非常に混乱している

 

守備長:君は…蛇が吐いたあの子だな!

 

カホン:守備隊長お目にかかります

 

守備長:そうか、仕事を続けて

    ちょっと、君... ついて来てくれ

 

    野渦がとんでもない要求をしてきてね

    奴ら出どころは分からぬが火砲をあんなに撃つなんて…

    いつまでも無視できない。

    二ヵ月前に君が捉えたゴンガという者を返して、

    交渉を進めてみるつもりだ

    その使者として一緒に行ってくれないか

 

カホン:そんなことを末端である俺が…

 

守備長:その者を捉えた張本人である君が行けば謝罪の意味にならないか。.

    悔しいが状況が良くない…

    君が頭を少し下げてくれ

 

カホン:…何を仰りたいか分かりました

 

守備長:それでは君たちは準備をしてくれ

 

到来兵:はい、守備隊長

 

カホン:それでは俺もこれで - 

 

守備長:君は、

    賢いから理解しただろう

    先ほどの話が何を意味するのか

 

カホン:自ら野渦の捕虜になれとの意で聞きました

 

守備長:正しい見解だ

    野渦が君を無事に帰すはずがない

    おそらく使者として行けばすぐ捕まる

    開けてみなさい

 

カホン:これは何ですか?

 

守備長:その木札の紐を引いて見ろ

 

カホン:これは…!

 

守備長:二ヶ月前、

    君が大蛇から抜き取った鉱物を加工して作ったものだ。

    人であれ獣であれ生者の体にその鉱物が刺されば、

    その鉱物を打ち込んだ者の命令を無条件に従う

    だが、

    誰もが使えるわけではない

    人によって体の気が異なるらしい

    吉祥の気が強ければこれを使えるそうだ

    封印の山出身の君ならば、

    当然私達よりはそうゆう気が強いだろう

    君が野渦の首長にそれを使うのだ

 

カホン:こんな任務を...俺に任せてもいいのですか

 

守備長:君はすでに巨大な蛇に飛び込んで底力を証明したよ

    どうだ

    北到来の守備隊としてこれをやり遂げる事が出来るか

 

カホン:もちろんです!

 


 

[駐屯地の部隊長]

[第3門将]

 

部隊長:さあ、望み通りこの者を返してやろう

    だが

    他の要求条件はそのまま聞き入れるのは難しい。

    野渦からも使者を送り交渉を...

 

コムド:そうか?

 

3門将:部隊長!部隊長‼︎

 

コムド:もう一度言ってみろ

 


 

<ふぃるる先生コメント>

たしかに月曜日くらいにはもう春の陽気かと思いましたが週末になるととても暑いですね!

かき氷の季節が来ています‼︎私はかき氷が大好きです‼︎

 

修正日:2023/09/06



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