白魔地へ8

カウリ:はっ!

 

アロン:ふぅ、一安心ですね

    とにかく、力ばかいバカ強いボスですから

    私が手をいくつ失ったのかわかってます?

 

修羅 :…やれやれ。人間の砲弾をこれほど受けたのは初めてだな

    しかし兄者、まだ体の骨は俺の手中にあるのはご存知でしょう?

 

森羅 :…だろうね

    でも体の骨じゃ操るなんて芸当は出来ないから満足だね

 

修羅 :誠に殊勝なことだ

    残りの骨は兄者がここに残り探すおつもりですか

    なぜそこまでするんです

 

森羅 :こうでもしなければ... 天に合わせる顔がない

    弟者が誤った道を行くのを、正さなければ

 

修羅 :...............

    森

 

森羅 :勝手に兄と呼び始めたと思えば、また勝手に昔のように呼ぶのか

 

修羅 :森よ

    俺は一度も道を誤った事などない

    俺は自分の使命に従い真っ直ぐ歩いて来たのだ

    お前は俺の道を受け入れられずにいるのだ

 

森羅 :あれだけ多くの人間を殺し歩んできたその道がか

    白魔地は人間達の血の上に立てられた

    弟者はこれが本当に神仙が歩む道だと思うのか

    天の意だと思うのか

 

修羅 :あの人間どもは天の魂を踏みつけ、壊し、盗んで己の目とした

    そうやってのうのうと生きるのを何故放っておく

    ………兄者

    俺はどうであろうとやめはしない。兄者であろうと邪魔はさせない

    あの時鬼共の思惑通りにさせるつもりもない

 

 

 

カウリ:...見覚えのある槍だ

 

修羅 :ああ

    そうだ、貴様も見た事がある槍だろう

    到来の神龍を貫いたあの槍だ

 

カウリ:やはり

 

森羅 :カウリ…

 

カウリ:貴方は俺がここで戦わない事を望んでました

    俺を心配しての事と理解している

    この白魔地についても、修羅についても、一番よくわかっている

    貴方の考えでは俺が勝てるわけがないと

    しかし、

 

    戦いは勝てる時にするのではない

    準備出来た時にすれば良い

 

狩人 :この時鬼めが...  !

 

修羅 :貴様が白魔地に侵入する事は予想していた!

    兄者が貴様の側にいたからな!

    だが雨和院ならどうかな!

 

カウリ:!!

    雨和院だと?

 


 

学生 :ササ!

    実家から届いてるよ

 

ササ :父さんから...  ?

    何を送ってきたんだろう...?こんな大きな箱を...

 


 

修羅 :準備が出来たら戦うだと?

    殊勝だが貴様はまだ準備が出来ていない!

    貴様が雨和院を突破出来ねば、

    死んでも天神にはなれんからな!

 


 

<ふぃるる先生コメント>

箱に何が入っている

 

修正日:2023/09/30



コメント: 2
  • #2

    ネク (月曜日, 24 6月 2019 13:34)

    箱の中身はやはり

  • #1

    りんご (月曜日, 24 6月 2019 13:24)

    アッ箱の中身…もしかして…�