カホン:くっ…いけません…
殿下ー!
三門将:将軍!
無事だったんですね、将軍!
カホン:殿下…
殿下、殿下!
三門将:止まってください、将軍!
あの場所に近づいては死にます
カホン:殿下が-
修羅 :心配するな、殺そうというのではない
まだな
カホン:あんたは-!
修羅 :あれは罠だ。 神竜を捕らえるためのな
神竜というのは神源にその根本があって、
網を投げたり手で掴んで捉えられるものではない
ゆえに気を捕らえるしかないのだが...
神竜を捕らえる程膨大な量の気を扱うのは大変な事だ
だが体が気で構成されてる幽鬼を使えば...
見ての通り、意のままに扱いが容易くなる
カホン:この野郎!
貴様、何の真似だ! 罠だと? 殿下によくもこんな事を…
すぐに離せ!
今すぐにあの雑鬼供を退かせろ!
三門将:将軍!
カホン:クウッ…そうか…と言う事は、あんたがあの罠を仕組んだのか
封印の一族を皆殺しにしたのも…
修羅 :そうだ、全て俺の計画だ
カホン:この野郎-!
(な、何だ?)
(動けない!)
修羅 :...あれから偉くなったようだ。到来の最高将軍か...
だがまだ少々足りぬ
俺が5年前にした話を覚えているか?
カホン:…英雄が必要だと
修羅 :野渦討伐の立役者
北到来を代表する最高将軍
こんなものではダメだ
カホン:何の…ことだ
修羅 :英雄というのは何だと思う、将軍
俺の考える英雄というのはな、
カホン:うっ!
修羅 :何だって成し遂げたゆえに、今後もなんとかしてくれそうな者だ
すべき事を一つをやろう
極めて重大な任務だ、
これでお前は誰もが認める到来の英雄となるだろう。
捕われた神竜を救うのだ
残虐な群衆に捕まったお前の王を救いだせ
カホン:勿論そうするさ、今すぐに!
三門将:将軍!
修羅 :いや、駄目だ
今はまだいけない
カホン:...う、ううくっ
三門将:将軍!
カホン:三門将…
三門将:...やはり消えましたね。
カホン:何...です?
三門将:将軍の頭の上にあった手です
カホン:あ…
三門将:あの時、将軍の目がしばらく青銅鏡眼だったのと関連があるかと
今はもう元に戻りました
カホン:そのようだ...何となく頭上に喪失感が
ところでここはどこ...
殿下は!
三門将:少し落ち着いてください将軍!
カホン:こうしてる場合ではない、殿下を...
ここは何処ですか、3門将!
三門将:芯到来です!
将軍、今二日ぶりに目覚めたのです。急に動いては駄目です!
カホン:二日...!
その間に...殿下は
三門将:くまなく探しましたが全く手がかりがありません
あんなに襲撃していた狩人達も静かで…
既に首都には噂が広がっています.
殿下が...消えてしまわれたと
将軍!
どこへ行かれるつもりです!
カホン:このままじっとしている訳にはいかない
どこであろうと探してみなければ!
三門将:将軍!将軍は今混乱されています!
芯到来の兵士たちが全力で探しているので-
将軍!
…あの日、俺たちが見た…
将軍の叔母様と、火砲を持った男の事です。
全員遺体で発見されました!
それも既に死後かなり経っていた!
死体だったそうです!
それも操られる…
封印の一族皆殺しに…神竜をも捕らえて!
転がってる死体も操って!
我々が相手にするのはそんな輩です
そんなボロボロの体で闇雲に探し出せる相手ではないのです!
将軍はひとまず安静をとって、追跡隊を編成してしっかりと準備を…
カホン:そんな時間はない
その間殿下に何かあったら何の意味もない
<ふぃるる先生コメント>
残念ながらカホンの青銅鏡眼は使い捨てでした〜
修正日:2023/09/07
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