かくれんぼ3

ホソ :うわー授業終わった!

    授業じゃないのに何してるのかと思ったら、珍しい本を読んでるの?

 

ササ(修羅):この前カリが熱心に読んでたから、そんなに面白いのかと借りてみたんだ。

 

ホソ :それで、面白い?

 

ササ(修羅):……いや、つまらない。返すよ。

 

ホソ :あ、じゃあ夕食の前に木香館に寄る?

    僕もこれ返さないなきゃ

 

ササ(修羅):…そうしよう

 

[召喚霊研究]

 


 

[木香館:雨和院の図書館]

 

ホソ :え…?

    あれは何?

 

女仙道:一歩も通さない!

 


 

アゲハ:こいつらのかくれんぼ、随分久しぶりだ!

    俺が包帯外した隙を狙ってきたんだ、あの悪ガキども…

    あー俺はいつも素顔で出歩かないのに!

    こないだの母幽鬼の件で俺もかなり警戒してたし!

    窓の外に包帯落として本当に、本当にちょっと出ただけなのに!

    悔しい!マジで

    カルセにまたしつこく説教される!

 

カリ :(昼だから数は少ないが、)

    (やはり雑鬼が寄ってくるな)

    (日没前に…)

 

アゲハ:あーマジでむかつくー!!

 

カリ :しかし、強制幽体離脱とは…そのガキ共何なんです?

 

アゲハ:ああ…

    あいつら、元々は雨和院階段に縛られた幽鬼だったけど、

    何度も通行人を困らせて…

    それで俺が…ハハ…

    すごい幼い頃…

    あいつらを自由にしたんだ、 俺の糸をやって

    そしたらかなり強くなって…そんな力まで出てきた…

 

カリ :そのガキ共はどこを探しましょう?

 

アゲハ:ただこうやって歩いてたら、騒がしい所が見えてくる

    あいつらはただ見つけられなきゃ良いと思ってんだ

 

    見ろ、一人は木香館にいるらしい

 

 

ホソ :何だろう、あれ...?

    何するか分からないから入れないよ。

 

カリ :鬼物だよ

 

ホソ :お?カリ!

 

カリ :絵に召喚霊を入れてあるんだ

    木香館にそうゆう鬼物を置いてるって聞いた

 

ホソ :でもなぜああしているの?入れないように....

 

アゲハ:いやぁー!

 

女仙道:こらっ!なに入ろうとしてる!

 

アゲハ:うわっ!

    ああやめろ!

    入らないと…痛っ!

 

ホソ :わ…なんだ、あの幽鬼は?

    あんな強い気の幽鬼が雨和院にいたなんて…

 

アゲハ:うあっ、イタッ‼︎

 

ホソ :うああ… 強い気の幽鬼が絵鬼物に殴られてる…

 

アゲハ:ああやめろ!俺は入らないと!

 

ホソ :すごく珍しい光景だ...え、カリ?

    おおおお、おい、カリ!

    あいつまた…、ケガしたらどうすんだ!

 

ササ(修羅):いや、大丈夫だろう

 

アゲハ:うあっ!たかが扇子がこんなー

 

学生 :うあ、誰か入って来た。

 

学生 :誰だ?

    1年生みたいだけど…

 

カリ :(ー召喚霊を鬼物に保管する場合)

    (その鬼物が'統制者'の手になければならない)

    (ところが統制者は見当たらず、)

    (複数の鬼物が同時に動くという事は…)

 

    ...コダマと似た構造の呪術だな。

 

    ('母'となる鬼物があるのだ)

    (母鬼物の統制者を捕えれば、)

    (残りの鬼物の召喚霊も解除される!)

 

鬼物 :…あいつ、あいつだ

    アゲハと一緒に来た、生意気な子

    鬼を助けてる、ルール違反だ!

    ルール違反だ!

    ルール違反だ!

    ルール違反だ!

    ルール違反だ!

 

学生 :おい、一年!

    避けろ!

 

鬼物 :鬼を助けるのは、ルール違反だぞ!

 


 

<ふぃるる先生コメント>

今週もありがとうございます:)

 

修正日:2023/09/02



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