カルセ：(対話科で憑依を教える理由は、幽鬼の力を利用する為だ)

　　　　(だがアゲハは幽鬼の恨みを晴らす為にその力を使ったりする)

　　　　(あの子の生まれついた優しい性格か、)

　　　　(ちらりと聞いた幼い頃の強迫観念か。)

 

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［アゲハ：僕は一生生かしても足りないから…］

 

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カルセ：(いずれにせよアゲハの実力は本物だ。常に一番優秀だ。)

　　　　(あの子は望むならいつだって幽鬼の力を利用する為に憑依を使える)

　　　　(それが天神であっても)

　　　　(恐ろしい)

 

次は学生代表の神舞があります - 

 

カルセ：(私が気がつかないところで。)

　　　　(あの子が危険に飛び込むかもしれないという事が)

 

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アゲハ：えーっと...一応束療院から遠く離れた場所に…

　　　　入り口の方に行くのが良いか。

　　　　いや、寮の建物をぐるっと回ってビロガンの方に...

 

カルセ：アゲハ！

 

アゲハ：うわっ！

　　　　カルセ？

 

カルセ：どうしたんだ？この行事は主導権を奪う必要がないのに

　　　　天神の祝の言葉の後に帰せば終わる行事じゃないか

 

アゲハ：ごめん、先に言っておくべきだった…

　　　　でもこれは絶対やらなきゃいけない事なんだ、ウリの命がかかってる！

 

　　　　…カルセ？

 

カルセ：.......

 

　　　　アゲハ、わかってるな？

　　　　誰かを助ける為に自身を犠牲にする必要はない

 

アゲハ：これは....無理してるんじゃないよ

　　　　ただ俺ができる事から…

　　　　...........

 

カルセ：(多分お前は、生まれつき優しい子なんだ。)

 

　　　　なら私が手伝ってやる

　　　　何だって助けるといつも言ってるだろ。いつだって、どこだって。

 

　　　　(だからそんな強迫観念に簡単に捕らわれたのだろう。)

 

アゲハ：そうだ、そうだった！

 

カルセ：(だが今お前が自分の意志で誰かを救いたいなら、)

　　　　(私は一番近くでそんなお前を助けるつもりよ)

　　　　(そうすればお前がむやみに危険に飛むのを防げるから)

 

　　　　何の音だ？

 

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カリ　：(簡単に言えば水神会首長を拉致して来いって話しだな)

　　　　(これが成功すると神源入口の召喚霊が解かれるから、

　　　　7つの媒介体のうち一つが役に立たなくなる)

　　　　(一つ解いた所で許諾がすぐに崩れる筈はないから、まだ時間は沢山ある)

 

　　　　(白魔地を崩す準備をする時間が)

 

　　　　(こちらを警戒させない為には調子を合わせねばならぬが。)

　　　　(水神会首長拉致か…)

　　　　(行事を台無しにし騒ぎを起こせば動き易くなるだろう)

　　　　(面白い事にこの学校は騒ぎを起こせそうなものが沢山ある)

 

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［木香館］

 

カリ　：…やはり扉は閉まっているな。

 

ポムイ：何探してるの？

 

カリ　：......

　　　　お前あの時かくれんぼをしてた子供の幽鬼だな

 

ポムイ：君はあの時ソンイの腕を切った子だろ？

 

カリ　：俺が切ったんじゃないと言ったろ。

 

ポムイ：木香館には何で入って来たの？

　　　　君も幽鬼になって退屈になった？

 

カリ　：(血巾をしてるから俺を幽鬼と思ってるようだな)

　　　　そう言うお前は何故ここにいる。

 

ポムイ：僕は前からいつもここにいるんだ！

　　　　絵鬼物が多くて面白い！

 

カリ　：ああ。

　　　　お前かくれんぼの時に絵鬼物を使ってたな

 

ポムイ：そうだよ～

　　　　ふうう～僕もソンイやジニみたくアゲハの糸一本あれば、

　　　　あの時より大きな絵鬼物も取り出せるのに。

 

カリ　：...あの龍より大きいのがあるのか？

 

ポムイ：もちろん～ここにすんごく大きいのあるけど君もみる？

　　　　封印呪術が掛かってるから見るだけだけど！

 

カリ　：封印呪術か。一度見てみようか

 

ポムイ：地下には本当に面白いものが多い！

　　　　その中でも僕はあれが一番好き！

　　　　ものすごく強そうじゃない～

 

カリ　：簡単な封印だな。力で破壊出来そうだ。

 

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アーチ：アゲハあいつは一体何を考えているの？

 

ジンス：ハハ、行事が終わったら一緒に聞きに行きましょう

　　　　カルセ先生がついているから何もおきませんよ

 

アーチ：なんだ、この音は？

 

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＜ふぃるる先生コメント＞

 オリンピックのお陰で締め切り中にお祭りの雰囲気になって楽しかったですフフフ

楽しい一週間になってください！

 

修正日：2023/09/23