ウリ　：アゲハ…さん？...これ...どうなってるの…

 

アゲハ（霊体）：その手を、離せ！

 

ウリ　：な、何なの？私が…私の体が......

　　　　うわああああ！

 

アゲハ（霊体）：ウリ！今は俺が見えるか？動かずにそこにいろ！

 

アゲハ（ハンヤ）：くうぅ…

 

アゲハ（霊体）：(ほぼ力が抜けてる。ここで体をまた取り戻せれば…！)

　　　　ソンイ、頼む！

　　　　もう隠れないから！

 

ソンイ：隠れないって、どうするの？

 

アゲハ（霊体）：1年に一度は包帯外して遊んでやる！

 

ソンイ：.........

 

アゲハ（霊体）：うう…半年に一度？

 

ソンイ：.........

 

アゲハ（霊体）：ああそうかい！月に一度！

 

ソンイ：(にっこり)

 

アゲハ（霊体）：やってくれるのか？

　　　　うあっ！

 

アゲハ（ハンヤ）：うぅ、くっ！やめろ！

　　　　私には、神聖な…任務が！

 

アゲハ：ふぅー

　　　　本気で、これ以上のさばらせないようにする...

　　　　神聖な任務なんか、知るかよ！

 

ウリ　：ア…ゲハさん、わ…私は今...

 

アゲハ：今それは...その

　　　　天神のせいでお前の魂が半分体から出てる…

 

ウリ　：うわああああああああ‼︎!

 

アゲハ：大丈夫大丈夫！俺もそんな目によくあってる！

　　　　この子見えるか？この子が体に魂を入れる専門だから...

 

ウゴン：アゲハ。

 

アゲハ：ウゴン…長老。

 

ウゴン：全く...ちょっと席を外した隙にこんな事になってるとは

 

アゲハ：長老、ナリは…

 

ウゴン：魂が半分に切られた。

 

アゲハ：え？！

 

ウゴン：大丈夫、もう一度つければいい。

　　　　魂は体と違う。

　　　　こんな時のために魂医学が有るのだ

 

アゲハ：じゃあ、大丈夫なんですね？

 

ウゴン：大丈夫にするのだ。それより、

　　　　お前に相談したい事があるのだが。

 

アゲハ：...俺にですか？

 

ウゴン：そうだ

　　　　さっきも言ったが、ナリの魂が半分に切られた。

　　　　魂心も一緒にな。

 

アゲハ：本当に大丈夫なんですか！

 

ウゴン：言っただろう、魂は体と違う。

　　　　きちんと処置すれば切れてても再び付けられる、

　　　　さらに、

　　　　一部を与えるられるかもしれぬ。

　　　　半分に分かれた魂心。

　　　　その一部をナリから貰えたら、

　　　　こんな大騒ぎになる事もあるまい。そうじゃないか。

 

アゲハ：それは...そんなことが...出来るのか?

 

ウゴン：さっき魂の状態のお前の腕を見たらかなりボロボロだった

　　　　雑鬼に糸を分け与えてそうなったと聞いている。

 

アゲハ：その...通りです。

 

ウゴン：それと同じだ。ただ…

　　　　どうしても魂心だから、切断面をしっかり補強しなきゃならん。

　　　　魂医学科長老としてこんな事を言うのは不本意ではあるが、

　　　　雨和院にある普通の時の糸ではだめだ。

　　　　とても気が強い糸を使わなければならん。

　　　　お前の時の糸が必要なのだ。

　　　　そうする事で残った半分の魂心が持ち堪えられる。

 

アゲハ：だったら使ってくれ！

 

ウリ　：ふざけないで！

　　　　誰に断りなくそんな事決めてるの？

　　　　何言ってるかよく分からないけど、

 

アゲハ：ウリ

 

ウリ　：その魂心を、ナリの魂心を私に分けて与えるというの？

　　　　もうこれ以上ナリのものを奪いたくない！

　　　　寄生虫みたいにしがみついて生きてる感じなの！

　　　　そこまでして生きていたくない！

 

ナリ　：貴女こそ...ふざけない、で。

 

　　　　私たちは、ヘウリ。

　　　　顔もそっくりで、

　　　　同じ背丈に、同じ声で。

 

　　　　きっと、

　　　　私たちは元々は一つだった。

　　　　貴女が私にしがみついているなんて、感じた事、一度もない。

　　　　この魂心は、元々半分は貴女のもの。

　　　　ようやく自分の場所に帰れるようになった。

 

　　　　アゲハさん。アゲハさんが助けてくれるのよね？

 

アゲハ：長老。何からすればいい。

 

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＜ふぃるる先生コメント＞

アゲハ（ハンヤ）の胸についてる花は根付いたものではなく軽くついています。

どうやって取るかという心配はしなくてもいいですよねフフフ

背中ののものは根付いたものです気で作られた花なのでこれも心配ありません！

 

修正日：2023/09/24