アゲハ：鬼気現象…？

 

カリ　：…ほぅ

 

アゲハ：ソンイお前!いい加減終わりにしないか？！

 

ポムイ：うわああ アゲハ！

　　　　何とかして、これ…

 

アゲハ：うあああっ、俺の体！

 

　　　　おいこの悪ガキ!

　　　　人の本で何してんだよ!

　　　　お前ずっとこんな事してたら-

　　　　二度と遊んでやらないぞ!

　　　　……

　　　　お…？

　　　　…ソンイ…？

 

ポムイ：アゲハ！

 

アゲハ：ソン…イ…？

 

アゲハ（ソンイ）：…ルールを破った

　　　　鬼はアゲハだけなのに

　　　　あの子が勝手に割り込んだ

　　　　反則だよ

　　　　かくれんぼは僕らだけの…

　　　　僕らの遊びなのに…

 

アゲハ：おい…物騒だぞ何してる、これは-

 

アゲハ（ソンイ）：僕たちはいつも、アゲハを探してて

　　　　ずっと一緒に遊びたいのに、

　　　　アゲハはすぐに隠れちゃうじゃん

　　　　死んだ頭の向こうに、

　　　　閉ざされた窓の向こう、

　　　　結界の向こうに、

　　　　呪術の向こうに、

　　　　今日だって...やっと見つけたのに

　　　　あいつが、遊びを台無しにする

　　　　あいつが…！

 

ポムイ：今日はやめよう

 

アゲハ（ソンイ）：何で-？

 

ジニ　：こんなのもう遊びじゃないよ

　　　　つまらなくなったから

 

カリ　：……

 

アゲハ：うあ…戻った

 

ソンイ：あ

　　　　おお…うう…うわあああん~

 

アゲハ：この遊びを…

　　　　お前たちがそんな大事思ってるなんて知らなかった

　　　　正直いうと俺を困らせてるんだと思ってた

 

ジニ　：困らせようとはしてる！

 

アゲハ：なに？

 

ジニ　：その方が面白いじゃん！

 

ポムイ：本当は面白くなかった、アゲハ？

　　　　雨和院は退屈じゃん

　　　　  

アゲハ：つまらないから、幽体離脱させるのか

　　　　もうかくれんぼはやめて、他の遊びもするんだ！

　　　　俺には俺の生活がある！

 

ジニ　：あはははははは

　　　　そう、アゲハ！今はそう思っている

　　　　受け入れたと、大丈夫だと、

　　　　雨和院にアゲハの生活があるのだと。

　　　　でもアゲハも辛い事を耐え続けることはできないよ！

 

アゲハ：窓は閉めてけよふざけたチビ共め!!

　　　　ハァッ...

 

カリ　：閉じ込められてるより、

　　　　いっそ死んだほうがマシだ…そう考えて俺をそのままにしてるんですか？

　　　　先生

 

アゲハ：うーんー俺の包帯どこへ行った?

　　　　カルセに子供らを見つけたと知らせなきゃ

 

　　　　俺は…

　　　　万が一チャンスが来たら、

　　　　絶対に逃すまいと決めただけだ

　　　　じっとしてれば何も起きないから

　　　　ソンイが正しい。

　　　　俺はいつも隠れている。

　　　　息を殺してないと

　　　　そうしないと見つかるから

　　　　本当に気味悪い遊びだよ、かくれんぼは

　　　　鬼が見つけられない位うまく隠れると何も起きなくて。退屈で。

　　　　だけどお前が割り込んで状況が少し変わったんだ。

　　　　どうもお前がこの退屈を台無しにしたみたいだな

 

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＜ふぃるる先生コメント＞

2部までお付き合い頂きありがとうございます＾−＾‼︎! 

 

修正日：2023/09/03