山神会6

カウリ:息苦しいほど満ちて止まらない

    まるで、

    たった今まで生きていたかのように

    あの人形師...!

    どうなっている...

 

マウン:そう、

    お前は王を守れなかった事が恨めしいのだな

    王がいない今、

    お前は何かを守りぬけば恨みを晴らせる

    私は長い歳月と苦痛が消していたお前の記憶を蘇らせた

    時鬼よ

    お前はこれからどうするつもりか

 

    ん?

    ほお…

    何者だ、こんな無礼に戸を叩くのは

    疫神...ホヨン。どこかで使えそうな人間を探してきたか

    それで、もう力を調節できるということか

 

アゲハ(疫神):マウン、山神会から離れてください

 

マウン:そうはいかないな

    山神会が疫病に染まるのを天神として見過ごす事はできぬからな

 

アゲハ(疫神):だからと言って村をこの様に寝かしてはなりません!

 

マウン:疫神、天の恐ろしさも知らずに暴れたが貴様もここまでだな

 

アゲハ(疫神):ううっ…天の恐ろしさを知らぬのはマウン貴方も同じだ

    貴方がこの山神会を自分の祠堂にしようとした事気付かないとでもお思いか!

    貴方の様に漂う天神は祭祀を受けられないから力の維持が大変でしょう

    貴方に仕える村が必要です

    疫病がまだ広がってもいない所でこの様に力を誇示するのは、

    その力でこの村を支配しようと言う事ではないのか!

    くうっ、うぅぅ、

    自分の欲を満たす為力を使って制圧するとは、

    それが天神のする事ですか...くっ!

 

虎首長:夫人!くそ…

 

カウリ:くうううっ…

 

虎首長:貴様は...あの時鬼...?

 

カウリ:くうっ、くそ…何だ、体が...

    くうぅくっ…

 

アゲハ(疫神):ううっ…この村は…

    四神会の一つである虎会の首長がいるところ

    天神がのさばって良い場所ではない!

 

マウン:ならば私を呼ぶべきではなかった

    天神を呼んだのならその代価を払え、山神会

 

アゲハ(疫神):ははは...天神を呼んだ代価であれば、私が払おう。

    私の全力を尽くして!

 


 

<ふぃるる先生コメント>

山神会の話を続けます:)

久々に描くキャラクター達が多いですね!

 

修正日:2023/09/07



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