ねんね2

アゲハ:...…

    酒だよな...?

    この密造酒屋の双子

 

ナリ :違うし!

 

ウリ :今日突然ママとパパが来るって聞いて

 

ナリ :祭祀用の酒は許可を得て作ってるから良いんだけど...

    これはすごい強いからバレたら怒られる

 

カリ :……

 

ナリ :長老たちは見ても強いかどうかわからないのに…

    母は見ればすぐにわかっちゃうの

 

アゲハ:よくやるよな、学校で。

 

ナリ :とにかくこれ一日だけ預かって!

 

アゲハ:嫌だね、バレて怒られろ

 

ナリ :あーちょっとだけ預かってよ!

    少し飲んでも良いから!

 

アゲハ:一杯やる?

 


 

アゲハ:わぁー本当に情けない

    実際お前は俺より年上なのに

    子供だから…ハハ、酒が飲めないって...

 

カリ :酒の匂いを漂わせながら寮に帰れませんから

 

アゲハ:その体から出て飲んじゃだめなの?

 

カリ :そこまでして飲みたくありません

 

    [梅茶]

 

アゲハ:おい、これは飲まないと後悔するぞ〜

    こいつは本-当にうまい!

    ナリ あの子達の家は百漢で一番有名な酒屋なんだ!

    この子が作る酒は全部遊びじゃない

    幼い時から土遊び代わりに酵母で遊んでたんだ、ハハハ〜

 

カリ :その双子、縦糸がつながっていましたね

 

アゲハ:ん?うん、そだよ

 

カリ :魂心を共有してるんですか?

 

アゲハ:おーその通り

    ウリは姉のナリの魂心で生きているんだ

    生まれつきなんだと

    本当に不思議

    そのために雨和院で調べようと連れてきたんだ

    青銅鏡目じゃないから授業は聞けないが

    水仕事を手伝いながら暮らしてる

    だからあの子は幼い頃からずーっと雨和院で過ごした

    とても小さい頃から…

    お前は幼い頃どうだった?

 

    俺は幼い頃白魔地で狩人たちと居たのかって?

    すごいだろ

 

カリ :……

 


セスル:あいつは狩人と良くない思い出があってな。

    だから面白い話でもしてやってくれ!


 

アゲハ:ずーっと昔は、修羅が甲斐甲斐しく世話してくれたんだ

    ご飯も食べさせ、風呂に入れてくれた

    俺は修羅が育てたんだ、ほとんど

 

    その上ーはは、

    まだかすかに思い出せるけど

    子守歌まで歌ってくれた、俺が寝るたびに

    ところが…いつだったか...

    一度だけ

    本当にたった一度だけ

    俺が一人で修羅の宮の外に出たんだ

    白魔地に雪が降ったけど、

    宮中の庭は雪を全部片づけちゃってて、

 

    ああ…

    本当に…

    たった一度だけだったのに…

 

    ..........

    …あの(クソ)野郎

    何歩も出てなかったのにそれを幽鬼みたく気づいて!

 

    お前は、

    幼い頃どうだった?記憶はあるのか?

    古い幽鬼は記憶の糸が緩んできて、記憶が曖昧な場合が多いそうだけど…

 

カリ :生きている時の記憶はほとんどありません

 

アゲハ:あ、そうなの?

    お前はどれくらい古い幽鬼なの?

 

カリ :歳月をしっかり数えた事がないので、それもよく分かりません

    ただ、

    自分が到来出身なのは覚えています

    今では到来という国が存在しないので

    それだけの歳月が流れたのでしょう。

 

アゲハ:到来...歴史の本で見たみたような

    さあ、さあ-

    まあどうしようもない、飲もう!

 

カリ :混ざりました

    [麦茶]

 

アゲハ:混ぜて飲むともっと美味い

    こうやって、俺も混ぜて飲むからー

    [酒 + 麦茶]

 

    チャン★

 


コダマ:亥刻!亥刻!亥刻! ※亥刻:午後 9:30 - 11:30

    寮の点呼の時間です!

    亥刻!亥刻! 

 

カリ :先生

    俺はそろそろ帰ります行きます

 

アゲハ:そうー?わかった

 

カリ :明日会いに来ます

    黄色の塗料と修羅については、シラフの時にまた話しましょう

 

アゲハ:うんー

 

カリ :……

 

アゲハ:うう…

    ああ、頭が…

    強いことは強いね、こりゃ

 

(アゲハ、君の部屋は全て呪術がかかっていて、包帯を外して生活できる)

(でも、全ての戸が閉まってこそ効力があるから)

(戸を必ず閉めておくんだよ、いいね?)

 

アゲハ:ああ、暑い

    ちょっとくらい平気だろ、まあ

 

    あー気持ちいい

    うん?

 

母幽鬼:あ、

    ああー

 

アゲハ:な...

 

母幽鬼:子供…!預かってください!

 

アゲハ:しまった-

 

母幽鬼:私が必ず迎えに来ますから!

    少しの間、

    少しの間だけ預かってください... !

 


 

<ふぃるる先生コメント>

悪口…ちゃんと隠れてるでしょう?

 

修正日:2023/09/01



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