白魔地へ3

狩人 :はい、います

    時鬼を統率すると見られる位置に、灰色髪の時鬼...

    'カウリ'もここに来てます

    修羅様にご報告を

 

セスル:..........騙せてるのか、これ

 

アロン:リーダーがいると思ってくれるといいですね~

    バレても構いません、向こうはこちらを牽制するしかないので

    まあ、我々も牽制だけではないが

    行動を起こしたら、得るものがないと

 


 

森羅 :ここに降りてみよう

    大事なものはここに保管してたんだ

    幸い建物の中には狩人があまりいないね

    君の策士さんが上手く仕事をしているようだ

 

カウリ:先程、狩人の事を修羅が知るのは呪術ではないと言いました

    狩人ではないが修羅の目と耳の役割をする雨和院の学生がいました

    それは間違いなく呪術だった

    狩人はそれと違うという事なのか?

 

森羅 :君は...

    弟者が狩人達を操っていると思っているんだな

 

カウリ:違うのか?

 

森羅 :狩人はとりわけ弟者に忠誠を尽くすが、それは操り人形だからではないよ

    操るのではなく、「連結」さ

 

カウリ:............それはどういう事です

 

森羅 :君に話そうとずっと思っていたんだ

    弟者を... 修羅を相手にするには、僕達について知るべきだから

 


 

[正確な時は僕も分からない]

[遥か昔の事だ...]

[昔々と言っても、誇張にはならないだろう]

 

???:森、修

 

森羅 :...天様...?

 

修羅 :夜の天様

 

夜の天:よく眠れた?

    今日の祭祀しに行こう

    さあ、顔も洗って、髪も梳かさないと

 

修羅 :天様、僕も

 

夜の天:はい、はい

    身だしなみを整えて、早く鏡を見に行こう

 

夜の天:本日の祭祀を行います

 

森羅 :祭祀を行います...

 

修羅 :祭祀を行います!

 

 

[神仙らしくない考えだが、]

[何故だろうか、]

[僕はその鏡が怖かった]

[でも弟者は違った]

[本当に鏡を崇拝し慈しんでいた]

[僕らを育ててくれた天がそうしてたから]

 

 

夜の天:森、修

    秘密の話をしてあげようか

    さあ、ご覧

    あの老いた鹿は300年生きたんだ。もうすぐ目を閉じるよ

    目を閉じるとすぐ体から魂魄が抜け出るだろう

    あの魂魄は、これからどうなるかな?

 

[その時はまだ]

[あの世の秩序が確立する前だったよ]

 

夜の天:あのまま彷徨う事になるんだ

    永遠に

    朝の天がそのように作ったんだ

    そう、ただ彷徨うのが...

    人生の最後の部分だそうだ

    食べて。 寝て。働いて。

    そんな風に生きて死んでからは、あのようにとめどなく彷徨う

    よく見てごらん、すぐ消えるよ

    いや、消えるのではなく...

    見えなくなるのだけど

    見えなくとも、今もなお存在している

    今

    私たちのすぐ隣にもね

 

    私たちが守る鏡は、彼らの安息所になるんだよ

    行く宛もなく彷徨う魂魄が宿り休める...

    巨大な鬼物

    そうなれば世の中の秩序が取れて、死んだ者が空虚に悶える事はなくなる

 

    祭祀をしよう

    とても長い間祭祀を行わなければ

    鏡に澄んだ気を積み上げ、亡者の気に曇らぬ安息所を作ろう

    いつか私が消えたとしても、貴方達二人がずっと...

 


 

森羅 :祭祀を... 行って欲しいと言われたが

    結局出来なかった

    あ、着いたね

    君の遺骸を持って行ったなら何かするつもりなんだろう

    おそらくにここにある

 

修羅 :........それで、

    俺たちの故郷が燃え、

    俺たちを育ててくれた夜の天が悲惨に死んでいった話はいつするのかな?

    そこが一番面白い部分ではないか

 


 

<ふぃるる先生コメント>

骸骨ナデナデ

 

修正日:2023/09/29



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