事あるごとに10(終)

ササ(修羅):この子は俺ではない

    この子を殺しても俺が死ぬわけではない。わかってるはずだ。

 

カウリ:少なくとも貴様がここで自由に歩き回るのは防げるだろう

 

ササ(修羅):それならば...

 

アゲハ:おい!人が来そうだ...

 

ササ(修羅):うああああああ

 

カウリ:くっ!

    くそ!

 

番人 :そこにいるのは誰だ!

 

アゲハ:おい、ひとまず早く戻れ!

 

番人 :こ、これは神源入口が!

    早く長老に知らせろ!

 

ササ(修羅):助けて下さい!

    うわああっ!

 

アゲハ:あ、あの野郎!

 

カリ :先生、どうやら...

    状況が悪くなったようです

 

アーチ:...あなた

    どういうことなの

 


 

[三使の獄]

 

アゲハ:終わった...俺達これからどうなるんだ...

 

カリ :俺に聞きたい事があるんじゃないですか

 

アゲハ:.........

    さっきのガキ。お前と一緒にいた子だよな?

    名前が...ササ、合ってる?

    あの子俺の授業も受けてたような。

 

カリ :合ってます

 

アゲハ:そうか

    お前は知ってるな?あの子が誰か

 

カリ :先生も見当がついてるでしょう

    それであっています

 

アゲハ:修羅だな、あいつ

    修羅だって...

    お前は...それを知ってた

 

カリ :はい

 

アゲハ:お前...!

    修羅と一緒に...!

    どんなつもりでそんな!

 

カリ :役に立ちましたから

    後先考えず雨和院に入ってきたが、

    時鬼の俺が一人で許諾を調べるのは困難だった

    修羅は情報を集める能力があり、

    許諾を解くという目的が俺と同じでした

 

アゲハ:お前はあのガキが誰か知りながら... !

    お前は…

    そうだ、お前は... お前は時鬼だった

 

カリ :ええ、そうです。俺は雨和院の一員ではない

    誰の助けを借りようと関係ありません

    「許諾」を破る為に雨和院の敵と手を組む事も、俺にはどうでもいい

    先生さえ連れ出せれば良いですから

    他の人間が死のうが、修羅に雨和院が壊滅されようが、

    俺には何の関係もない...うっ!

 

アゲハ:もう一度ほざいてみろ。靴はもう一足ある。

 

カリ :俺に善意のようなものがあるのを望んでましたか?

    俺は時鬼です。自分の望み通りに動く

    雨和院が大切ですか?

    ずっと監獄と考えていると思ってましたが

    今に至っては本当に監獄に閉じ込められてますね

    尋問が始まったら何と弁明するつもりですか?

    ここを出ていけるんですか

 

アゲハ:...雨和院が大切かだと?

    とんでもない、見るのも嫌だ

    だが嫌だからと全部ぶっ壊したらそれは獣であり人か?

    しかも俺が一番嫌いな奴の手に落ちるなんて見てられない

    俺には監獄だが家でもあるんだ

 

カリ :修羅は、俺にとっても敵だ

    白魔地は俺の手で叩き潰す

    俺にだって個人的な恨みがある

    奴を一番倒したいのは、俺だ

 

アゲハ:...それは誰だって言える事だ

    とにかくお前は俺の敵と協力してた

    俺に何も言わずに

 

カリ :...先生に、

    昔話をしないといけませんね

    俺が、

    人間だった時の話を

 

 

[カウリは]

[淡々と簡潔に]

[自分の人生を整理し要約して]

[必要な話だけを伝えた]

[そして...]

 


 

<ふぃるる先生コメント>

誰ですか!

 

修正日:2023/09/28



コメント: 3
  • #3

    ぴょんきち (月曜日, 25 2月 2019 09:28)

    靴投げたあとのアゲハさんの顔がカッコいい!この後がどうなるのかすごく気になる!

  • #2

    りんご (月曜日, 11 2月 2019 10:46)

    カウリさんよく喋る回
    ついに自分の過去を…!
    捕まってるけど雨和院側にはどう説明するのか心配(´⊙ω⊙`)

  • #1

    ネク (月曜日, 11 2月 2019 09:44)

    やっと自分の望みを言った気がするカウリさん