対話1

アーチ:なぜ悲鳴を上げたのか、なぜその場にいたのかも覚えてないと?

 

ササ :はい…俺はずっと自分の部屋で寝てたのに…

    目を開いたらいきなり外で、

    アゲハ先生とカリが捕まっていました

 

アーチ:さあ

 

ササ :あ...ありがとうございます

 

アーチ:検査してみたらササは記憶の糸の歪みがひどかった

 

ササ :俺がですか?

 

アーチ:ええ、知らなかったろうが

    誰かがかなり長い間記憶の糸に触れている

    もしかして心当たりや妙な事はない?

 

ササ :.........

    ありません

 


 

 

カリ :……そうやって死にました

    我に返ると、

    その戦場の雑鬼をほぼ食べ尽くしたようでした

    一番最初に口にした魂心が...

    おそらく3門将のものだったと思います

 

アゲハ:………なんでそんな話をするんだ?

    これまでお前自身の話はしなかっただろ

 

カリ :信頼を得たくて

 

アゲハ:今になって

 

カリ :そうですね、今になって

 

アゲハ:俺はお前を初めて見た日から信じた

    なんでかわかるか?

    俺には他の道がなかったからだ

    お前がいなきゃ、俺は絶対に反許諾を解けないから

 

カリ :分かってました

    ……だから都合が良いと思いました

 

アゲハ:俺は今でも他の道はない

    俺が雨和院を出るにはお前を信じる方法だけだ

    でもその方法が雨和院を壊滅させるのだとしたら、

    俺はできない

    その上お前を邪魔する

    自由を放棄してでも

    

    でもさ、

    お前が語った人生…それが本当なら.

    自身が語ったお前の怒りと恨みが本心なら

    お前が雨和院を危険にさらすかもという不安感を、

    無視してみようと

    お前と初めて会った日のように

    信じてみるよ

    あの日とは違って、今回は俺達が築いてきた時間があるから

 

カリ :それなら一度、

    会わなければならない人がいます

    尋問する側は俺を怪しく思うはずだ

    先生はとにかく今回の事と無関係と言って下さい

    そして-----

 

カルセ:アゲハ!

 

アゲハ:カルセ!

 

カルセ:何てことだ、一体何があったんだ!どうした!

    神源入口がまた壊れるなんて...

    本当にお前とあの学生が壊したのか?!

 

アゲハ:俺は…

    俺はそんな事してない!

    悔しくて死にそう、本当に!無実の罪で捕まった!

 

カルセ:うん、そうか… 私もお前がそんな事するはずないと言ったが...

    あの子の妖鈴に武具を使った痕跡があった

    ササという学生は記憶の糸の歪みがひどいし、

    神源入口が完全に壊される前に騒ぎがああったはずだから...

    お前が疑われざるを得ない状況だ。アゲハ。

    何かあったのなら…なぜ言わないんだ

 

アゲハ:ごめん、カルセ

    何があったのかは尋問の時に話すよ

    でもその前に一つだけ頼みを聞いてくれ

    大した事じゃない

    これだけ聞いてくれたら全て話すよ

    へウリ...ウリに一度だけ会わせてほしい

 


 

<ふぃるる先生コメント>

今回の絵は初めて描いてみた表情があって良かったです:)

 

修正日:2023/09/28



コメント: 2
  • #2

    ぴょんきち (月曜日, 11 3月 2019 10:21)

    先生の『俺達が積み重ねてきた時間…』の後の表情が、とても人らしい表情でとても素敵でした(*T-T)

  • #1

    りんご (月曜日, 18 2月 2019 11:42)

    ‪最高でした!‬
    ‪カウリさんの語り&表情も最高だし、取り敢えず信じてみるよってアゲハも良きだし‬!嗚呼!
    ‪カルセはめちゃ過保護‬(今に始まった事ではない)だし
    ウリ…何だろう
    次週も楽しみ…