[横の糸は記憶]
[縦の糸は時間]
三門将:あれは何の事ですか、将軍!
カホン:糸が見えると... 言いましたね、3門将
三門将:はい
カホン:俺の目には見えないから、
それはおそらく'気'で出来た糸だ
'気'が生きている体を通じて一列に綴りながら、体の持ち主の時間と記憶を記録した糸になる
封印の山ではこれを'縦糸'と'横糸'と呼ぶ
三門将:それが...何故あんなに不吉な光を放つのですか。
修羅 :愚かな、これは天が授けた特別な力だ
見るがいい
三門将:こ、これは何の真似だ!
カホン:記憶の糸を操作して...人を思いのままに操れるみたいだ
三門将:将軍... どうしたら良いですか
カホン:殿下の眼前で民を傷つける事はできない
全員気絶させる事ができるか
修羅 :ほう
男性 :なんだ、突然...戦争終わったんじゃないの?
さっき歓声まであがったのに
女性 :あの宙に浮いた人は何なの?
後に何か大きな蛇みたいなのもいるし…
男性 :あそこ蜘蛛将軍様だ。
え…中央軍がどうして将軍様を...?
女性 :糸がある。
男性 :糸?
女性 :あの男の指先から出た糸が…
中央軍の頭に一本ずつ繋がっている。
男性 :これは一体どういうことだ...
女性 :将軍は...どうなるの?
カホン:(操られてるから、)
(動きは単純だな、)
(全員倒し、)
(あの編笠野郎も倒して、)
(殿下を救い出せば良い。)
(それで全てが終わる。)
(それでいいんだ)
修羅 :随分よく持ちこたえる
中々良い部下を持った
殿下 :うくっ!
あの子は…放っておけ
封印の山で生まれたが...
あの子は、お前の言う鏡泥棒では、ない
黒い目を持って生まれた...
まるで何か抜けた空席のように
あの子はその古い罪とは関係ない...放っておけ
修羅 :関係ないから、あの者を選んだのだ
到来の沈む太陽、崩壊する国の象徴になる没落する英雄として
泥棒の一族に生まれたが、盗んではいない者
そう、あの者は潔白だ、だからあの者に褒美を与えねば、歴史に残る名を
没落の歴史ではあるが...永遠に残るものだ
鏡泥棒の一族を受け入れた国がどうなるのか
その見せしめとして
くうッ、どうやって...!
カホン:(何だ... ?突然倒れるなんて... )
修羅 :ほう…
結界を解けないから、
体が裂けても無理矢理に動いたのだな
神竜とはこうなっても死なないものか
いやはや大したものだ
だが、そこまでだ
<ふぃるる先生コメント>
みんな痛そうな3部40話でしたねㅠㅠ
修正日:2023/09/07
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