カリ :そろそろ俺たちは行きますか
アゲハ:わあああ本当にやったよ…
番人 :こ、これは…!
イェド:これは何の騒ぎだ!
番人 :イェド長老!
ドチェホが呪術檻を壊して暴れています!
呪術式を持った主人がいないのでとても凶暴です!
厩舎をほぼ壊してしまいました!
イェド:怪我人はいるか?
番人 :あれは人は喰らわない獣ですが...
壊れた建物で見張りがかなり負傷しました
雨和院の建物は鬼気が強いから幽鬼と思って攻撃するのだな
イェド:青銅鎖と網は使ってみたか。
番人 :無駄でした。むしろそのせいでより刺激したようです。
長老、これは呪術式が必要です!
コウ爺:うおおん~恨めしくて悲しいあああ~
老いたのも恨めしく死んだのも恨めしいのに、
こんな目にあわされるなんて、人でなしめ!
アゲハ:いやあ、悪かったって。爺さんは助けてやったじゃん
爺さんも大亀の洞窟で俺を殺そうとしたろ?
おあいこだろ
コウ爺:それはそうじゃが...
アゲハ:ふぅ、どうしたら気がすむんだ?
俺の血を少しやろうか?
コウ爺:ホッ!
カリ :とんでもない
何だって血を与えるんです?
そのままドチェホの餌にしなかっただけ感謝しろ。
アゲハ:あはは、悪い。血はやれない
コウ爺:あのくぬおおおお!悪食の時鬼め!
カリ :時の糸も同じです
雑鬼共に与えるのはもうやめるべきです
アゲハ:時鬼が俺の糸を持ちつつ小言かよ。わかった、わかった。
番人 :アゲハさん!いますか!?
カリ :おっと、来たな
番人 :カリがここに居ると聞いてきました!
カリ :俺を探してるのを見ると計画通り事が進んでるようですね
カリ :行ってきます
その老いた雑鬼に惑わされずすぐ追い出してください
アゲハ:はいよ~
コウ爺:さっさと消えろ!
番人 :カリ!やはりここにいたのか!
カリ :何かあったんですか
番人 :それは...
アゲハ:.........
さあ、爺さん。こっちへ。
コウ爺:ええ…本当に血の一滴もくれんのか?
大亀の洞窟でも一滴も貰えなかったのに、まったく薄情じゃ。
アゲハ:待て。そういや爺さん、そこで俺が包帯外した時いたな。
子母鬼騒ぎの時は俺に気がつかなかったと
顔を覚えていないのはわかるけど俺の気を全く感じなかった?
俺の気を幽鬼達は簡単に忘れないのに。
コウ爺:そうそう!
お前さんの気はバカでもはっきり覚えるぞ!
でも子幽鬼の時はお前さんの気は全く感じなかったね
おかしいのう。こう強い気を何で感じなかったのか
ただお前さんがいないみたいじゃった。
アゲハ:(こんな事が、以前にも確かあった)
(憑依する度にトラブルが起こるので気づかなかったけど)
(思えば憑依中は包帯を解いても雑鬼供は襲ってこない)
(…カウリが側にいるからだと思ってたが)
(いや、憑依状態でもないのに雑鬼が襲って来なかった事があったな)
(あの時、俺は憑依した幽鬼もなく、死頭術もなかった)
(なのに、襲ってくる幽鬼などいなかった)
(何故だ... ?)
(俺は何の為に反許諾でここに閉じ込められてるんだ)
(俺は何の為に…)
コウ爺:あの...もう行ってもいい?
番人 :長老!カリを連れてきました!
女性 :統制者である神鷹の火鉢も用意出来ました!
イェド:カリ、状況説明は大体聞きましたか
カリ :はい、長老
イェド:宜しい、では!
「統制者」を努めた神鷹、お願いします。
神鷹 :おやまあ、こんな早く反許諾を解く事になるとは.
状況が緊迫してるから急ぐか
さあ、カリ。手を
「召喚」「翼宿」「始動」
カリ :(「統制者」が「召喚霊」に使う呪文だ)
(「指定語」)
(「召喚霊の名前」「発動命令」)
神鷹 :「詠霊」
カリ :(「連呼」)
神鷹 :「辰月」
カリ :(「月の名前」)
神鷹 :「解除」!
カリ :(「行動命令」なるほど)
番人 :あっ!青銅の鎖が... !
いけない!長老!
イェド:しまった、召喚霊に気づいたな!
いかん、まだ呪術の解除が...!
<ふぃるる先生コメント>
5部はひとまず主人公を踏みつけてみます!
修正日:2023/09/27
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ぴょんきち (水曜日, 16 1月 2019 00:18)
泣いてるコウ爺の顔が可愛い(*´ω`*)
アゲハさんの新たな疑問が。分析するカウリさんかっこいい!