雨和生：あ、ええっ...カルセ？！

　　　　ちょ、長老を呼んで!

　　　　はやく！

　　　　長老！帰ってきました！

　　　　カルセが、生きて帰ってきました！

 

長老　：なんと…

 

雨和生：先生、こっちに来てください！

 

カルセ：もう…

　　　　もう大丈夫。

 

長老　：いやこれはどうゆう…

 

カルセ：もう…君を閉じ込めるような檻はないから…

 

雨和生：早くこちらに！

 

---

 

カルセ：う…

　　　　あ…

　　　　くううっ！うっ！

 

ハク　：落ち着いて、カルセ！

 

カルセ：目が…目がすごく痛い！

 

ハク　：さあ、さあ。大丈夫よ

 

カルセ：気が…狂ったように揺れています！

 

ハク　：さあ。目は閉じておきましょう。

 

カルセ：先生、私は...

　　　　私は...私は...！

 

ハク　：大丈夫。

　　　　大丈夫よ。大変だったでしょう。

　　　　ゆっくり考えましょう。今は一先ず休みなさい

　　　　あなたが助けた子供にも会ってみましょう

 

カルセ：いいえ、私は...そんな資格が....

　　　　私は、私、人の時の糸を... ！

 

ハク　：カルセ。

　　　　生きて帰ってきて、本当によかったと思ってます、私は。

 

---

 

 

ウゴン：さあ、どうかね。

 

カルセ：かなり...良いです。これを使えば気が見えません。

　　　　目が楽です。

 

ウゴン：慣れれば以前と同じように過ごせるだろう。

 

カルセ：あの...私の目、ずっとこうなんですか？長老。

 

ウゴン：おそらくな。まったく。歳をとると変わった物を見る。

　　　　そんな糸は初めて見たよ...とても危険だ。

 

カルセ：...でも、子供に罪はない。

 

ウゴン：わかってるさだからそんな顔をするな。

 

カルセ：え？私はどんな...

　　　　顔をしたと...

 

ウゴン：儂があの子の悪口を言ったかのように。ムッとして

 

カルセ：......

 

---

 

アゲハ：カルセ

 

カルセ：誰かが私の名前を教えてくれたんだね

 

アゲハ：うん

 

カルセ：そう、私はカルセだよ

 

アゲハ：飛び立つ鳥っていう意味？

 

カルセ：いや…茶色の鳥という意味だ。

 

アゲハ：茶色っていう意味なんだね。

 

カルセ：君の足、検査したらどこも悪くないって。

　　　　練習したら歩けるようになる。教えてあげるよ。

　　　　それから、歌も。

　　　　君はいつでも同じように歌えるよ。

　　　　ここは学校だから。一緒に通おう。沢山学んで...

　　　　ずっと一緒に暮らそう。

 

カルセ：(私は、)

　　　　(カン・ジヌは、)

　　　　(白魔地に死んだまま残してきました)

 

アゲハ：うん、そうする。

 

カルセ：(そしてこの子に新しい時間をもらった)

　　　　(元々この子の物だから、全てをこの子の為に使うべきだろう)

　　　　(ああ、)

　　　　(ようやく空いた箇所が埋まる様だと言ったら、家族は寂しがるだろうか)

　　　　(こうやってお互いが必要としてるのが、)

　　　　(こんなにも心地良いなんて)

 

　　　［これからは何もかも上手く行きそうだ］

 

---

 

修羅　：その糸

　　　　時の糸

　　　　すでに死んでるはずの人間の時を無理矢理に留める糸。

　　　　あの人間はいつまで耐えられるだろうか

　　　　その力があとどれだけ維持されるか。

　　　　とても楽しみだな 実に面白い。

 

---

 

＜ふぃるる先生コメント＞

時の糸の話を終わります！

今回すべてそうなってから気づいたけどカルセと修羅二人とも髪を解いてましたね！

横になるならあれが楽だからです… 

 

修正日：2023/09/24