記録 :記録はここまでよ
カウリ:...先生?
大丈夫ですか?
アゲハ:ええ…え?うん…大丈夫!
カウリ:どうしたんですか
何を見たんです?
記録 :ここが、あなたの家だった。
アゲハ:いくら考えても時代が合わないんだけど。
よく分かんないけどこれ、すごい昔じゃないの?
セスル:俺がここで死んだのは少なくとも3、40年前だ。
その時この村が既にこうなって300年以上経ってたと思う
アゲハ:それじゃここは俺と関係ないね、まあ
偶然俺と似た人がここに住んでたんだ、そうだろ?
記録 :私達の…神源の中心。
あなたです、絶対に。
アゲハ:でも俺は誰が見ても若いじゃん!
ここが俺の故郷になるには300歳は越えないとじゃないの?!
セスル:まあ、そんな事もあるさ
アゲハ:何で?!
セスル:なんと奇怪な呪術がどれだけ多いか。
お前は子供時代を一番異質な場所で過ごしたじゃないか
そこで何かおかしな事はなかったか?
アゲハ:おかしな事がどこに1つや2つあったかって?
狂人と一緒に暮らしてたが
セスル:あはは、質問を間違えたな。
特に思い出すおかしな事。本当にないか?
アゲハ:実はさっきから急に思い出し始めた事があるんだけど
白魔地で俺に何か香りを嗅がせることがあった…
それ嗅ぐとすごく眠くなって寝ちゃうんだ
でも妙でこの記憶が沢山あるんだ。
香を炊く人の服が何度も変わって。
ただの俺の想像?なんで、わざわざ服が変わるのか
セスル:..........
カウリ:香を何度も嗅いだのでは?
アゲハ:お前は俺がそんなにバカだと?
カウリ:はい
アゲハ:全部同じ日の事だと思うから言ってるんじゃないか
セスル:ふうむ…
アゲハ:ところで「はい」と言ったな!
セスル:アゲハ、お前記憶の糸を操作されたんじゃないの?
アゲハ:えっ?
うん…まあ…
多分息するよう操作されたと思う…修羅の特技だから。
セスル:いや、だから、その香りを嗅ぐ時にさ
記録 :記憶の糸を操作されたなら、私が見てあげるよ
アゲハ:何だって…?
記録 :記憶の糸を操作するというのは、綺麗に編まれた記憶の糸を乱し時の糸を除く事。
一度編まれた記憶の糸は元の位置に戻ろうとする性質が強く、
あなたが覚えてない位なら恐らく記憶の糸が戻れない程深い傷を負ったのだろう。
どれどれ、これは、傷が一つや二つではないね
アゲハ:だろうね...
記録 :その記憶を思い出し続けてごらん
香を嗅いだ日の記憶、香をくれた者の装いを。
声。言った言葉
森羅 :さあ、坊...この香りを嗅ぐと...
記録 :そう、この記憶の糸だ
さっきも言ったが、記憶の糸は元の位置に戻ろうとする性質が強い。
他でもないの神源の中心、あなたなら…
故郷の気を貰って自ら戻すことができる
森羅 :さあ、坊...この香りを嗅ぐと眠くなる…
ぐっすり寝て起きたら、ぐっすり寝て、
起きたら...起きたら…
すべて忘れて、1年前に戻っているよ...
アゲハ:俺…!俺…!
カウリ:先生?
岩 :うううううう
セスル:ウアアア、静かだったのに急にどうしたんだ!
記録 :岩が...
また泣き叫んでるね
村の悲劇が悲しくて、村の子が可哀想で。
アゲハ:俺、俺…!
カウリ:先生、どうしたんですか!
アゲハ:頭がすごく痛い!記憶が...
知らない記憶がどんどん入ってくる!
記録 :ずっと戻されたのだ
体も、記憶も。
何百年もの間ずっと戻されたんだよ
1年前に
<ふぃるる先生コメント>
楽しい秋夕をお過ごしください:D‼︎
修正日:2023/09/27
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から
ぴょんきち (土曜日, 20 10月 2018 08:01)
1年戻した事はいい事だったのか否か。
雨和院のみんなに会えたのだから、良い事だと思いたい。
りんご (月曜日, 24 9月 2018 10:08)
一年づつ記憶も身体も戻ってる!?
アゲハさん300〜才説も現実味を帯びてきた
この術かけられてることに雨和院側は気付いているのか…?
ネク (月曜日, 24 9月 2018 09:11)
やっぱり森羅がアゲハの心身のためにやってたと思うのだけどそんなに長い間一緒にいたのねあの二人。修羅様がやってればわからんけどやってなさそう
やってないならそっから普通に年取るから森羅がいなくなってからさほど時間が立たないうちにカルセが来たってところかのう