アゲハ（戌）：ハ、ハハ！

 

カリ　：くっ…

 

アゲハ（戌）：ハーハハッ！ハハ！

 

 

カリ　：くそ…

 

アゲハ（戌）：時鬼は、青銅棍で魂心を浄化させれば消滅するんだってな

　　　　実にありがたい、自分で青銅棍を持って来てくれるとは

　　　　魂心を粉々にしなければと案じたが、いらぬ心配だったな

　　　　ハハハ！間抜けな時鬼め

　　　　貴様らは人間よりも出来損ないだ、

　　　　青銅鏡眼の人間共が罪人なら、貴様らは虫けらだ！

 

　　　　ほう！

　　　　虫けらがまだ動く力が残っていたか！

　　　　最後のあがきか、哀れなものよ

 

　　　　俺が今すぐ貴様の魂心を斬り裂いてくれよう

　　　　身の程知らずが人間の学校に紛れ込み、人の物に手をつけた貴様の業よ

 

 

［肉が裂け、]

［骨が砕けて、]

［血が噴き出す苦痛を感じるのはいつ以来だったか］

［人間の体は時鬼の丈夫な体とは違って、］

［その苦痛がよりはっきりと感じられた］

［それが］

 ［カウリの古い記憶を刺激していた。］

 

カリ　：…かつては、

　　　　…人間だった

　　　　だから…

　　　　人の物を持てぬいわれが…ないのではないか

 

アゲハ（戌）：ハ…ハハ.

　　　　人間の道を捨て怪物の道を選んだくせに人間云々など

 

カリ　：そう、捨てたと思っていた

　　　　おかしな事だ

　　　　まだ生きていた時の記憶が、こんなにも鮮明に

　　　　馬に乗って長剣を振るう長い腕があたかも脚のように見えると

　　　　馬を走らせるとその脚の合計が八本だから、蜘蛛将軍と呼ばれた

　　　　だがそれは呼称であり…本当の名前は別にあった

 

　　　　('蜘蛛の名は'、)

 

 

カリ　：'カホン'

 

 

 

アゲハ（戌）：い…

 

　　　　い、いかれた奴め…

 

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＜ふぃるる先生コメント＞

すべての幽鬼は人間でした

 

修正日：2023/08/22