アロン:あら!本当なの、おじいさん
[時鬼アロン]
アロン:本当に子供の姿ですね!
時鬼カウリ本人ですか?
適当に連れて来て嘘をついているのでは?
ケジャラ:こりゃ、嘘とはなんだ!
これが嘘なら自分の甲羅を焼いてもいい!
アロン:ふーん...
カリ :試すのなら格下相手にすべきだな
時鬼大討伐でかろうじて生き残ったようだが...
力量の差は見極められないようだな
アロン:は…はは..
人間の体に入ってもこんな力が出せるなんて
本物みたいね
'ならず者'の...カウリ
そう... 今は…子供の姿に... 人間の目だけど...
思い出します...
貴方を見た事があるの
時鬼大討伐が行われる前に、野穴に入りましたよね?
時鬼ピウの猟場のことです。
あいにくピウはいなかったけど、
ピウが飼ってる巨大な獣がいて誰も入れなかったそう
カリ :...…野穴だと
アロン:昔の話ですね
ピウがいない隙に何か狩ろうかと、
辺りを見回していたら、見かけたのです。
ハハ…呆れたわ
その巨大な獣の角を片手で折るなんて
カリ :俺を探してた理由が、昔話をするためか?
アロン:私は!
私が見て、聞いて、
知っている中で最も強い時鬼を探しに来たの!
強い時鬼が必要だから...う、くっ!
カリ :俺の魂心が目当てか
アロン:そう…じゃない
私は…
強い首領となるべき人物を探しているのです!
カリ :首領?
アロン:ほっ、ええ!
カリ :何の首領だと言うのだ
アロン:時鬼の首領です!
カリ :これ以上聞く価値がない
時鬼は大討伐で皆死んだ。
アロン:−あなたが!
そして、私が!
こうやって生き残ったように、
粘り強く生き残った時鬼がいます!
時鬼になるほどのその執着と執念で持ちこたえて、
辛うじて生き残った時鬼がいます!
カリ :生き残った時鬼がいたとしても、
なぜ時鬼に首領が必要かわからぬな
ケジャラ:そうだアロンよ!時鬼は絶対群れをなさない!
お前も時鬼なら分るだろう!
アロン:そんなだから…
大討伐で呆気なくやられたのです
ケジャラ:はあ…確かに、
アロン:数が少ないなら仕方がない
時鬼も群れなければなりません
統率の下 組織的に動く必要があります
その為には看板となる首領が必要です!
自分勝手に暴れる時鬼を統制できる、
誰もがその力を認める時鬼が!
カリ :納得できないな
それが俺だと?
アロン:戦わず逃げたサラソは考えるまでもなく、
ピウは大討伐で死んでしまいましたから
浄化の森で生きて帰ってきた貴方なら、
時鬼らを導く首領となれるでしょう
これ以上番人に振り回される訳には行きません
私たちは準備ができています
だから、貴方が生きていると聞いて探していたのです
私たち…
全員がです
<ふぃるる先生コメント>
今回の話は葉が沢山入ってるけど…
色がちょっとあれだから爽やかには見えませんねTT
修正日:2023/08/29
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