カリ　：...体を大事にするんですよね？

 

アゲハ：俺は教えてやるだけだし~

　　　　行って壊そうが炒めて食おうがお前の自由~

 

カリ　：…でそれはどの神源入口ですか？

 

アゲハ：「第7神源入口」

 

　　　　対話館の後ろにあるなんて事ない神源入口だ。

　　　　開いてもすごい小さくて這っていかなきゃいけない位の...

　　　　繋がってる地域も大した事ない地域らしいぞ。

　　　　だから使う事もないし。

　　　　警備も手薄だと思うぞ？どうにか上手く開けてみろよ～

 

カリ　：........

　　　　神源の入口はただ力で壊せるものではない。

　　　　もう少し詳しく話して下さい。

　　　　その神源入口に関するどんな些細な事でも良い。

 

アゲハ：詳しく？うーん…見た目は草に覆われた石頭のようで...

　　　　横に何か木の棒みたいなのが差さってて、

　　　　近くに雑草も沢山生えてるし、

　　　　あ！石頭は目を閉じてる。世の中を見たくなくて閉じてるんだと。

　　　　そして鼻がすごくでかい。

 

カリ　：繋がってる地域が大した事ないと言ったでしょう。正確にどこです？

 

アゲハ：えーと…廃屋がいくつかある空き地だとか。

　　　　とにかく今は誰も住んでない。

 

カリ　：どうせ使わない神源入口なら、

　　　　なぜ第4神源入口のように封鎖しないのでしょう？

　　　　完全に封鎖すれば警戒したり管理する必要もないはず。

 

アゲハ：ええーっと…

　　　　あ

　　　　へへん、バカめ！考えてみろ！

　　　　俺達が何故こんな事している、‘許諾’の基準を探る為じゃないか！

　　　　許諾のせいで閉鎖できないんだ！

　　　　閉鎖したら呪術なんてかからないんじゃない？

 

カリ　：(呪術なんてかからないんじゃない？）

 

　　　　(だが重要な事を掴んだ)

　　　　(閉鎖された神源入口についても調べねば。)

 

　　　　そうだとしましょう。もっと他に知ってる事は？

 

アゲハ：ない！

 

カリ　：でしょうね

　　　　情報が少なすぎる

　　　　調べたい所ですが最近は警戒が厳しくなって…

　　　　無許可で神源入口をうろついてたら疑われるでしょう。

　　　　教授や長老でない限り…

 

アゲハ：.......

 

カリ　：.......

 

アゲハ・カリ：あ。

 

 

アゲハ：良いのか？出来るのか、これ... ？

　　　　時鬼を憑依させるのは初めてなんだが...

　　　　上手くいくかな。

 

カウリ：神も憑依させておきながら何が心配なのか

 

アゲハ：天神を呼ぶのと比べるなよ～

　　　　お前はすごく強い上に邪悪じゃん

　　　　まあ、今は妖鈴もあるし武具変形すれば耐えられるかもしれない

　　　　前の妖鈴は俺の側に居て弱ってすぐ死んだが。

　　　　こいつは運良くまだすごく元気だなんだよ

　　　　そういえば武具変形は初めてやるな

 

カウリ：できるんですか？結構難しかったですよ

 

アゲハ：お前がやった制圧科の武具変形とはかなり違う

　　　　まず青銅棍みたいな物もいらないし、

 

　　　　よし、やってみよう。集中して...

 

カウリ：(憑依に扇が必要な理由は、目を見せるためなのか。)

　　　　(青銅鏡眼…)

　　　　(まるであの中に閉じ込められているようだな)

 

アゲハ（カウリ）：......

　　　　先生？

　　　　(声が…？)

　　　　あ

　　　　…ほう。成功したか。

　　　　大人の体だからか、人形師が作った体より楽だな。

 

アゲハ（アゲハ）：おい！一応言っておくが、俺の体で余計な事したら死ぬぞ！

 

アゲハ（カウリ）：余計な事は先生がいつもしてるじゃないですか。

　　　　幽鬼に死ぬと言ったところでね

 

アゲハ（アゲハ）：あ、そうだな。

　　　　とにかくヤバい事して、死んだら全部お前のせいにするから

 

アゲハ（カウリ）：全く…

　　　　心配しないでください。

 

---

 

＜ふぃるる先生コメント＞

気を付けろと言われる人は気を付けないので気を付けろと言われるのです。

 

修正日：2023/09/25