[北到来城]
カホン:いや、何故ダメなのですか!
俺は2次武科まで合格しました、
これを見てください!
2次合格者は外城の武官になれるのではないですか!
北到来はいつも人手不足と聞いたのに、何故…!
到来兵:2次でなく主席合格をしたとしてもダメだ!
頭に幽鬼をつけている奴は受入れられない!
カホン:…くそ…
[北到来は、流れ者流民族野渦の襲撃が多かった]
[そのため北到来守備隊の役割が重要だった]
カホン:(俺は、殿下の意を手助けせねば)
(それが殿下に恩返しする道なのに...)
今日だけは本当に...
いや、恨みはしない
(俺は恨みたくはない)
(そんな物を心に積めば、)
(その重みに耐えられないと思うから)
?? :…い、おい。
守備隊に入りたいか?
カホン:…誰ですか
?? :私の見たてでは君は大きな事を成す相だ
カホン:冗談なら他を当たってくれ…
?? :今夜、第3門で夜襲があるだろう
カホン:何だって⁈
?? :第3門は険しい山を盾にしていて警備はずさんだろう。
カホン:夜襲があるか何故貴方が知っている!
?? :信じるかは君の自由だ。
だが知っておけ、守備隊は夜襲があるという話を信じないだろう
お前が行くのだ。
お前が功績をたてれば、
修羅 :頭上の手など誰も問題になどしないものだ
(※以降修羅と記載)
カウリ:うあああああああっ
あの男!あの男だ!
あの人形師‼︎
あの人形師、と、全く同じ、顔…あの 男…
マウン:シッ、シ、シー
落ち着け
苦しいからと記憶を断ち切るな
体が消えた席が'空虚'になるように
記憶が消えた席もやはり'空虚'になるのだ
'空虚'が深まればその虚しさが幽鬼に苦痛を与えるのだ
だから忘れようとするな
思い出せ
お前が何に苦しんでいるのか解れば、
苦痛を僅かでも減らせるだろう
カホン:青銅鏡眼もない者が...
俺の頭上の手のことを何故分かる...
...只者ではないんだ
[北到来城 第3門]
カホン:...確かに
他の門の半分にも満たない数で守ってる
だが…その向こうにとても険しい山が位置している
…やはり狂者のたわなのか
ちっ 守備隊長を説得する方法を探すのがいいな
くそッ、野渦が来る前に凍死しそうだ
風がこんなに吹いているのに、夜襲があるのか?
しかしあの者の言葉がやけに気になる
この風とあの山をくぐって…ありえない
考え直しても誂われたようだ
そんな見知らぬ者の言葉に…
何だ⁈
<ふぃるる先生コメント>
ずっと大きな蛇を描いてみたかったんです。すごく大きくてぶよぶよしてる蛇〜!
修正日:2023/09/06
※管理人より
過去編に置いて「編笠の男」は名乗っていませんが読みやすさを考慮して顔が判明してからは「修羅」と表記することにしました。
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