アーチ：カルセ先生！大丈夫ですか？

 

カルセ：私は大丈夫、それより…

　　　　あれをどうすればいいですか...

 

アーチ：ドチェホ⁈

 

カルセ：あの学生…

　　　　カリ君が、ドチェホの呪術式を受けました…

 

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［雨和院本館の廊下］

 

(あなたは間違いなくさらに強い力を求める。正に'勢力'を！)

 

カリ　：(...呪術で作られた、)

　　　　(強く忠実な獣)

　　　　(こんなのが従えばきっと役に立つ)

　　　　(強きものが頭を垂れるなら間違いなく有利だ)

　　　　(そう、勢力…勢力)

 

アゲハ：おい！

　　　　どうするんだ、このドチェホ！

　　　　この子は屈服させないと使えないんだと！

　　　　お前みたいなガキがあれを殴り倒したなんて知られたら-

　　　　全部バレるだろうが！この野郎!

 

カリ　：先生のせいでバレます

　　　　それにこんなに騒ぎたてることもない

 

アゲハ：うん？

　　　　あ、カルセ！

 

カルセ：アゲハ? 部屋に居ろと言ったじゃないか

 

アゲハ：どうなってた？! 長老達何て？！

 

カルセ：カリ君にいくつか確認する事があるそうだ

 

ハク　：カリ

　　　　ドチェホが貴方に飛びかかろうとして爆発の下敷きになったと言ったでしょう？

 

カリ　：はい、先生

 

ハク　：カリが仮面に触ったら右の角が折れたのですね

 

カリ　：はい

　　　　角は俺が触る前からひびが入っていました

 

ハク　：それならカリに屈服させられたと思うかもしれません

　　　　目の前にいたのがこの子だけだったはずです

 

アーチ：どのみち前の主を失い制御できてなかったからこんな事に…

　　　　でもドチェホは...貴重な獣なのに...

 

アゲハ：詐　 欺　 師

 

ハク　：ともあれ決定は神鷹がするでしょう

 

カルセ：カリ君この部屋に入ってください

　　　　神鷹がカリ君に会いたいそうだ

 

---

 

［雨和院本館 神鷹の部屋］

 

カリ　：……

　　　　...神鷹老師？

 

神應　：ほおお…

　　　　普通1年生はこの煙を見て不思議がるが…

　　　　カリはそんな素振りがないのう！

　　　　ホホホホホッ！

　　　　驚いたか？すまんのう

　　　　あまりにも落ち着いてるからからかいたくてな！

 

カリ　：……

　　　　(この者が... 雨和院の神鷹)

　　　　神鷹老師お目にかかります

 

神應　：ホホホ。うむ、うむ

　　　　1年生のカリ！

　　　　セスルが連れて来た学生だって？

　　　　1年生がドチェホの呪術式を受けるとは誠に立派!

　　　　しかしドチェホは雨和院の財産であって

　　　　貴重な獣なのだ

　　　　学生にホイホイあげるわけにいかんし誠に... 困ったのう

　　　　呪術式を受けた手を見せてくれるか？

 

　　　　ふーん…ふううううん…ふぅん、うーん…

 

　　　　カリ、一つ提案をしよう

　　　　カリが雨和院を卒業するまで、呪術式を封印して欲しいのじゃ…

　　　　代わりにお主雨和院を卒業し一人前の'対話者'になれたら、

　　　　ドチェホをお主にあげよう、

　　　　どうじゃ？

 

*対話者：雨和院卒業生として関連職業を持った人を呼ぶ総称

 

カリ　：封印…ですか？

 

神應　：そうじゃ

　　　　ああ、心配せんでも良い

　　　　お前に危害を加える封印ではない

　　　　雨和院を守る結界である'許諾'の応用じゃ

　　　　'反許諾'と言う

 

カリ　：…その呪術は…

 

神應　：ほほう、反応を見るに何か知ってそうじゃな

　　　　アゲハと親しいなら知ってるだろう

　　　　でもこれはアゲハのものとは少し違うのじゃ

　　　　アゲハのは'アゲハ'が'雨和院'を出られぬようにするもので、

　　　　お主には'呪術式'の力が'君の体'から出れぬようにする、

　　　　アゲハのように雨和院を出れぬわけではない

　　　　どうだね

　　　　とても良い提案じゃないか?

 

カリ　：……

　　　　…良いですね

 

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＜ふぃるる先生コメント＞

 携帯ゲームとても面白いですね…

早く載せて綿花栽培しに行かなくては

 

修正日：2023/09/03