カウリ:くぅっ、くそ!誰だ!
虎首長:大丈夫か?
夫人!
カウリ:(これは...首長の声?)
山神会首長…人間であったか
虎首長:貴様は何だ。
どうして時鬼が山神会に入ってきた!
あの少年も貴様が傷つけたのか!
アゲハ(疫神):それはうわべ(殻)です、スチョン!
呆れた、人間の皮を被ってまで入り込むとは!
カウリ:貴様と夫人に用はない。
だが、その人間は譲れぬ!
虎首長:この時鬼め!
カウリ:貴様もまたこの人間を利用するつもりではないか!
虎首長:くぅ!私は、危害を加えるつもりはない!
しばらく力を借りるだけだ!
カウリ:ハハ すでにあの人間の首の後ろに傷をつけ、
疫神を憑依させたではないか!
害悪の軽重を問える立場ではないはずだ!
虎首長:黙れ!
糸に手をつける貴様と比べるな!
問える立場でないのは貴様だ!
くっ...
カウリ:人間の病気は通じぬと言ったはずだ!
虎首長:くっ、この -
アゲハ(疫神):やめろ!この人間の体がまだ必要だろう!
カウリ:いくらでも作り直せる体だ。
アゲハ(疫神):それなら、これではどうだ!
この体がどうなっても構わないだと。
ハハ!とんでもないな
貴様は確かにこの人間を庇った、
魂心を取り出そうとした手を止めた!
カウリ:くそ…
アゲハ(疫神):今日はこれくらいでやめにしないか
私たちもお前に何もしないから
虎首長:夫人、何を言ってる!あいつは時鬼だぞ!
アゲハ(疫神):スチョン私もまた不浄という意味では余りある疫神ではありませんか。
使用人:ああ首長様!これは何事です!
虎首長:服を持ってきてくれ!
それから…
アゲハ(疫神):大丈夫です。
絶好の機会を捨てこの体の主を救った者です。
虎首長:それから…客人を部屋に案内してくれ。
使用人:急な来客ですか?首長様、雨和院に行かれたんじゃ!
虎首長:おい、君。
何をそう問い詰めて、こんな状態の人を立たまま
使用人:あらまあ、はい、首長様!一先ず応こちらで…
坊やソリや!お客様がいらっしゃった!
アゲハ(疫神):この家の女主人だった私が客人になるとは。
疫神になってから奇異なことだらけだ
貴様は...本当に時鬼で間違い無いのか
神級の幽鬼である私には分かる
お前は時鬼というには気の流れが妙だな
お前の胸元には確かに異質なものがあった
それはお前の力の源泉であるように強烈だが…
明らかに人間のものだった
幽鬼がそれも悪鬼が。
生者の糸で生きていく事がどんなものか、
分かっているのか?
<ふぃるる先生コメント>
最も肌色を多く使った回だったようです
修正日:2023/09/05
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