アゲハ：これで合ってます

　　　　見つけてくださってありがとうございます、長老。

 

長老　：天神ハンヤとは…無難で良いけどね、アゲハ...

　　　　こうやってまた騙し討ちするとかではないな？

 

アゲハ：ハハッ、今回は本当にハンヤを呼びます

　　　　そうですか。アゲハの神舞、楽しみにしていますよ。

 

アゲハ：はい、では行きます。

 

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アゲハ：よし！今から身を清めて、服も着替えなきゃ。

　　　　まだ色んな祭祀をする時間だから余裕がある。

　　　　あれを見ろよ、あそこも祭祀だ。

　　　　今年卒業予定の生徒の試験が良い結果になるように祈願してんだ

　　　　行って見みるか？

 

ナリ　：…私はウリの側に戻るわ

 

アゲハ：...そうだな、お前が側にいた方が良いだろう

　　　　…ナリ

　　　　俺が反許諾をかけられた時、覚えてるか？

　　　　俺が部屋に閉じ篭って出てこないから、

　　　　お前らが頑として押しかけて来ただろ

 

ナリ　：あはは...

　　　　アゲハさんが何日もご飯を食べにこないから、

　　　　来平堂のおばさんが殴ってでも連れて来なさいって。

 

アゲハ：本当に殴られるとは思わなかった

 

ナリ　：……

 

アゲハ：ズルズル引きずられたのをはっきり覚えてる

　　　　しょっちゅうやって来ては、

　　　　雑用をさせたり、いきなり遊ぼうと誘ったり。

　　　　無理やり部屋の外に連れ出して

 

ナリ　：…アゲハさんには頼み事ばかりしてきたね。ごめ- 

 

アゲハ：お前らは、

　　　　俺に新しい一日をくれた。

　　　　反許諾以来、学校の外に出られないと思うと息苦しさで気が狂いそうだった。

　　　　近くの村にすら行けなくなって、

　　　　雨和院の中では毎日同じ日々を繰り返してて。

 

　　　　完全に...

　　　　白魔地にいる時と同じ生活をしている時、

　　　　そんな時お前らが押しかけて来たんだ

　　　　面倒で、厄介な仕事をさせた

　　　　俺一人だったら絶対しなかった事を。

　　　　昨日と違う日を送るという事は、俺にとってすごく重要な事なんだ

　　　　お前ら双子から俺は新しい一日をもらっている。

　　　　だから俺はこれを他人事だと思ってない。

　　　　ウリは絶対に連れて行かせない。

　　　　何があってもハンヤを追い出すから。

　　　　心配するな。

 

---

 

アーチ：カルセ先生。

 

カルセ：アーチ先生。

 

アーチ：今度は何の神を呼ぶと言ってました？

 

カルセ：天神ハンヤと言ってました。

 

アーチ：ハンヤ？

 

　　　　(悪神ではないが...)

　　　　(双子が今あの騒動であるにも関わらずよりによってハンヤ？)

　　　　(何を考えているの。アゲハ。)

 

　　　　誰-

　　　　驚いた。いつ来たの？

 

ジンス：はは、今来たとこです。

 

アーチ：丁度良い時に来た。これからアゲハの神舞の順番よ

　　　　番人の君が何の問題も起きないようにしっかり見守ってて頂戴。

　　　　ジンス。

 

ジンス：いやあ、俺より優れた番人がここには大勢いるでしょ、姉さん*。

　　　　あ、始まるみたいです。

 

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カリ　：(あの人の魂心を奪いにここに来た)

　　　　(時間と労力を費やし、)

　　　　(この場所を突き止め、)

　　　　(人間の体を得て、)

　　　　(あなたの魂心を喰らう為に、そうまでしたというのに)

　　　　(俺はチャンスを目前にしても逃してしまった)

 

---

 虎夫人：お前があれ程この人間の魂心を欲するのは...思い違いではないか考えてみなさい

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カリ　：(俺は今悩んでいるのだ)

　　　　(あなたを)

　　　　(悩んでいる)

　　　　(間も無くこの悩みを、終わらせるつもりだ)

　　　　(今は、やるべき事をやらねば)

 

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＜ふぃるる先生コメント＞

 今日はアマチュアコーナーからおぼろげにを初連載して五年目になる日です＾o＾

ありがとうございます‼︎

 

（※漫画掲載日はcomicoの引っ越しがあったので当時のものとは違います） 

 

修正日：2023/09/22

＜管理人コメント＞

ジンスがアーチ先生の関係について気になったので先生に聞きました。

二人は親戚関係だそうです。その後先生がツイッターでも書いてくれたので一緒にブログにて書いておきます。