アゲハ:……
(雨和院の中に狩人がいるかもしれないのに...)
(鬼手が勝手に群れて動き回るなんて)
(見過ごせない)
(しかもその狩人、)
(俺の目元に黄漆を塗り戌の力を解放させたと言ってた)
(俺が白魔地から逃げるまでは、)
(それは修羅にしか出来ない事だった)
(…カルセに…言うべきか)
(だがその為にはカウリの事も言わなきゃ)
(どこまで言える?)
(…くそッ、いや、ダメだ)
(学生が狩人を相手にしたのが分かれば怪しまれる)
(今までその事を隠したのも問われるだろうし…)
(下手すると時鬼なのがばれるかも)
うわあああクソ!
ポムイ:え何怒ってんの!
アゲハ:(いっそ全部言っちまうか、)
(どうせ俺を取って食うという奴に何を…)
(……)
修羅 :…不正であり、また汚らわしい
…残念なことだ
天の意は実に複雑だな
こんなにも恵まれた糸を持って生まれたというのに…
目は呪われるとは
天の秘密を映す
不吉な鏡
坊
'活人積徳'を聞いた事があるか?
人の命を救い、それにより徳を積む言葉だそうだ
お前が少しでも目の穢れを拭いたければ
お前が持っているもので、活人の徳を積まなければならぬという事だ
アゲハ:(今はもう…分かっている)
(修羅の言葉は全てでたらめで、)
(あえて俺の糸を使って他人を助ける必要はない)
(そんな風に生きなくて良いのも分かってる)
(俺の魂心を喰らうという奴を庇うのが、)
(馬鹿な事なのも分かっているけど...)
(分かってはいるが...)
ああ、俺の運命だな
ポムイ:何なの、急に
アゲハ:(生かす事に対する強迫観念がまったく消えなくて)
(俺の糸を与えた者には冷たくできない)
…ジニもその1人で、
ポムイ:あん?
ジニ :しっかり隠れて〜
髪の毛見えるかも〜
家庭菜園にもならない〜
レタス種子踏む〜
垣根にもならない〜
カボチャの芽を踏む〜
しっかり隠れて〜
しっかり隠れて〜
うわあ!めちゃ沢山集まった!
カリ :先生
アゲハ:おおっ!
おい、何でこんなに遅いんだ!
カリ :ちょっとありました
アゲハ:ムイ婆さんと話したが、
ここは子供達がいたずらしてる所じゃなかった
別の建物に行ってみよう、もう時間もあまりない
カリ :…… ええ、
早く見つけた方が良いですね
アゲハ:でお前は何をしてきたんだ?
寮を全部見てきたのか?
カリ :違います、寮の中を調べられなかった
アゲハ:えっ? 何だ、じゃあ何してたんだ?
カリ :後で教えてあげましょう
それより…あれは子供の幽鬼と関係はないですか?
アゲハ:うん?
そういえばジニが...動物が大好きで...
ジニ :ひとつといえばおばあさんが
杖を つくんだって
よーくよーくよーく
そうすれば豆腐長寿
アゲハ:うあああ、
タマコがこんなに沢山集まったらやばい!
とにかくお前らはおかしな子達だ!
ポムイ:でも面白くない?
アゲハ:すごく面白くて心臓が飛び出そうだ!
カリ :こっちには何の建物があるんです?
アゲハ:はて、そこが双子の人魚の門だから...
その裏側だと...
厩舎だ! 雨和院で育てる動物たちは皆そこにいるの…に…
<ふぃるる先生コメント>
楽しい一週間をお過ごし下さい
修正日:2023/09/02
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