第7神源入口11

幽鬼 :ああ…

 

村人 :何だろう…?幽鬼達の頭の上に糸が…

    ど、どうしたの…?

 

    ああああっ

 

    うあああっー

 

    くうっ

 

    うあっ

 

アゲハ母:…あなた、作戦通りにして

 

アゲハ父:…分かった

 

修羅 :ふむ?

    ほぉ、それは…

    初めて見る形の呪術だな

    あらかじめ組んでおいた命令をすぐ伝える手法か

    ある意味あれも操縦だな

    そうだな...この村に幽鬼への対策がない筈がない。

    だが、それだけだ。

    この村に戦闘型呪術がないのは分かっている。

    できる事など何もない...

 

    これは?

 

アゲハ母:確かに、「ソトン」で誰かを傷つける為の呪術は禁止されている。

    だから私一人で研究したの!

 

修羅 :…ほう…

 


アゲハ母:(あなたも分かってるでしょうけど、この村で少しでも戦えるのは私だけよ)

    (あいつの力は計り知れない、私達が急ごしらえした生半可な手が通じる保障もない)

    (うちの子は、神源の中心よ)

    (この子を守るのは「ソトン」の義務)

    (万が一失敗したら、時間稼ぎができるのは私だけ)

    (あなたは我が子を守って)


 

アゲハ父:(あいつが与えた3日間、村の周辺を徹底的に調べたけど、この炎は少しの隙もない。)

    (何としてでも突破しなければ)

 

アゲハ:ふ、ふう、う、うぇええん

 

アゲハ父:ごめん、ごめんな、坊や。

    寒くても少しだけ我慢しておくれ。

 

    くううっー!

 

    くそ、くそ!ここから...進めない!

    チクショウ!

 

    くうっ!

 

    くそっ、人を跳ね返すなんて!

    なんという炎だ!

 

 

<あなたは私達の子を守って>

 

 

村人 :いやぁああ!

    うあああっ

    きゃあああ!

 

アゲハ父:(くそ…ダメなのか...!)

 


 

<ふぃるる先生コメント>

今日のサムネイルは特にお気に入りのシーンです!

 

修正日:2023/09/27



コメント: 2
  • #2

    ぴょんきち (金曜日, 05 10月 2018 20:32)

    緊迫した状況での、何も知らない無垢な赤子の姿が切ない(/ _ ; )

  • #1

    ネク (月曜日, 10 9月 2018 20:16)

    修羅様の悪い表情とても好き