狩人8(終)

アゲハ(戌):この…

    い、いかれた奴め…

    青銅棍が手に刺さったまま、武具変形させただと?

    しかも時鬼が武具変形とは! 

    ハハ...

 

カリ :無駄なあがきは止めておけ

    俺はそろそろこの戦いを終わらせたい

    貴様がまた何か仕掛けるならば、

    このままお前の魂心にこれを突き刺すだけだ

    なぜ、出来ぬと思う?

    俺が妖鈴の泉でこの人間を守ろうとしたからか?

    ハハ…

    違うな。我は守りたいのではない

    奪われたくないのだ

    だから俺はいつでも殺せる

    貴様の様な輩に奪われる位なら無くした方がまだマシだ

    分かったら我の問に答えろ

    俺がここに来る前、裏口の結界を壊しお前を解き放った、

    雨和院に潜り込んでいる奴...

    何者だ?

 

アゲハ(戌):殺してみろ

    俺はどうせ捨てた命だ惜くはない

    惜しいのはこの人間を失う事になる貴様だ

    いつでも殺せるなら、今すぐ殺してみろよ!

 

カリ :潜り込んでるのは誰だ!

 

アゲハ(戌):よーく探してみるんだな

 

    ハハ…

    なんだ 、早く殺してみせろ!

    いつでも殺せるんじゃないのか!

    さあ!

    早く!

 


 

セスル:...でもアゲハに会っても憑依状態だから、会っても無駄だって

 

カリ :少しでも体の主と話すは方法、ないのか?

 

セスル:うーん...普通は名前を呼べば主が反応するんだが…

    これがいつも通用する訳じゃないからなあ…

    かといって複雑な呪術をかける時間はないし、

    名前を呼んでみるしかないな

 


 

カリ :アゲハ

    解放してください

 

狩人戌:あ…

    ぐふっ!

    ち、ちくしょう...

    時鬼ごときに...

    この狩人が...

    修羅様...うぅ、

    天命を…受けし... この狩人が...!

 

カリ :貴様らは名前だけの狩人であり

    狩りをするのは、我だ

 

 

アゲハ:うう…え…?

    あつつつ…

    何だ、どういうこと?

 

カリ :先生

 

アゲハ:え?

    わ!

    お、おい!お前どうした、こりゃ?! 

    体に穴が何個あるんだ?!

 

カリ :先生も今は、体の状態があまり良くないでしょう

    俺はバレずにここを出ないといけないので、事情は後で話します。

 

アゲハ:おい!お前そんなんでどこに行く⁈

    どう治療する、それ?! 作り物の体だろ!

 

カリ :ですので作った者を訪ねないと

 


 

<ふぃるる先生コメント>

狩人の話を終わります。ありがとうございました。

 

修正日:2023/08/22



コメント: 1
  • #1

    りんご (土曜日, 05 5月 2018 11:28)

    狩をするのは我だ
    って台詞がかっこよ過ぎて当時からヒュゥ!って思ってましたw
    ここが1番初めの名前呼び悶絶回であります