カリ :(頭をどうするとか言ってたのに、顔を見るなり気絶するとはな)
森羅 :ありゃまだ目覚めてないか
それで、この子は外へ出歩くのが難しいのに。
どうやってこの子を連れてここまで来たんだい。
カリ :多くの事をご存知なんですね
訊きたい事が沢山あるが、一番気になるのはこれだ
貴方。狩人の首領である'修羅'なのか?
森羅 :どうしてそんな質問をするんだい
カリ :貴方が修羅と同じ顔をしているからだ
それでも全く違う雰囲気を漂わせているからです
それでありながら使う力は、身の毛がよだつ程同じだから聞いている
あんた、何者だ。
森羅 :彼は僕の双子の弟だね。
カリ :......双子だと
森羅 :弟があちこちに沢山迷惑をかけているようだ。本当に面目ない
カリ :では貴方はどうして先生を知っているんですか
森羅 :...坊が今は先生と呼ばれているなんて、
長い歳月を生きているが時間はいつも早く流れるね
アゲハ:双子だって?!
森羅 :ぼ、坊…
アゲハ:いや、絶対あんただ!その表情、その話し方... !
俺を‘坊’と呼ぶのは、白魔地の気違い供しかいない!
森羅 :坊、僕を憶えているんだね。
坊、昔の話をしてあげようか
いつか君に会える事があったら話そうと思っていた。
君の話だ。
森羅 :おふじゃ。ぼふをてくれ
修羅 :飲み込んでから喋ってください、兄者
森羅 :弟者、僕を自由にしてくれ
ここはお菓子も美味しくないし…
修羅 :不味いというわりに沢山召し上がってるようですが
森羅 :これしかないから食べてるの!
こんなに不味いものばかり食べ続けては...
僕は、死んでしまうんだな、くほっ。
修羅 :そう気ままに死ねたら、とうに死んでるでしょう
森羅 :薄情な弟だなあ
だが弟者、いくらこうやって僕を捕まえても、僕はしないということはしないよ
僕は弟者が痛ましくあり哀れだ
弟者のしてる事はずっと間違っている
僕はここに天の意はないと思うよ
本当に弟者が探す答えを殺生で得られると思うのか?
修羅 :殺生でなく天罰でしょう、兄者
ずっとそう意地を張るのなら仕方がないですね
森羅 :今日もどこかに行くのか。
またどこをかき乱しに行くんだ
修羅 :今日は神源中心の仙人の村に行く
この前の事に対する答えを聞くために
森羅 :....天よ
アゲハ:うわああん
森羅 :あ、弟者?! 何故子供を...
修羅 :いくらこの神聖な地で修行した仙人であっても!
所詮は人間でした!
取るに足りぬ愚か者達だ!
森羅 :じゃあその仙人達の村は…
修羅 :青銅鏡眼を持つ者達さえ渡せば生かしてやると言ったが、
罪人を庇って皆殺しにされる愚かさは一体何だというのですか
森羅 :(本当に、彼は狂っていた。)
(しかし、多大な利益を判断する精神は残っていた。)
その子は… どうしたんだ、弟者。
<ふぃるる先生コメント>
一度おやつを食べる癖をつけるとやめられません。森羅はいつもおやつを持っています!
修正日:2023/09/21
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