カルセ：アゲハ！

　　　　アゲハ…？

　　　　しまった！

　　　　くそ、くそ！

 

 

カルセ：アゲハ！ どこ...

 

アゲハ：あああああっ

 

　　　　(声が)

　　　　(聞こえない)

　　　　(喉から感じる)

　　　　(この振動)

 

　　　　(おかしい)

　　　　(確かに)

　　　　(大声で叫んでるのに)

　　　　(何も聞こえないなんて)

 

　　　　(おかしい)

　　　　(元通りにしないと)

 

　　　　(俺は、)

　　　　(返事を聞かなきゃいけないのに...)

 

　　　　(いつものように、)

　　　　(しなくちゃ…！)

 

カルセ：アゲハ！

 

アゲハ：……

　　　　カ…カル…

 

カルセ：喋るな。喉が枯れてるよ、お前

 

アゲハ：……

 

カルセ：一旦ここを出よう。やばい事になった

　　　　さあ、ゆっくり…

　　　　体は平気か？ 怪我ないな？ 

 

　　　　…そうか

 

　　　　(この状況は...)

　　　　(この気の痕跡…)

　　　　(何か強力なものがここでぶつかり合った)

　　　　(妖鈴の泉には確かあの時鬼がいると言ってたな...)

 

　　　　アゲハ！

 

　　　　さあ、行こう

　　　　結界ももう限界だ

　　　　お前の妖鈴はどこだ？

 

アゲハ：妖鈴…

 

カルセ：アゲハ、それはお前の妖鈴じゃない...

　　　　さあ、早く行こう

　　　　ああ、お前の妖鈴も近くにいたよ

　　　　これは私が預かろう

　　　　さあ…

 

---

 

狩人　：結界石が壊れた！

　　　　妖鈴の泉を通り雨和院に繋がってる神源入口に進入する！

 

狩人　：ぐあああっ！

 

狩人　：うん？ 何事だ？

 

狩人　：ぐあっ！

 

狩人　：くう！

 

狩人　：時、

　　　　時鬼だ！

 

狩人　：くそ、時鬼どもが何故ここに... 対抗しろ！

―

 

雨和院：神源秋地域外郭にて狩人と時鬼たちの大規模な戦闘を確認しました！

 

長老　：わかりました。

　　　　我々も入ります。

　　　　しかし近づかずに状況を見ましょう

 

雨和院：はい、長老！

 

---

 

ササ　：え…お…

　　　　お父…さん…

 

---

 

＜ふぃるる先生ツイッターコメント＞

コメントを見ると今回の話の最後の部分に...誤解があるみたいなので....

最後の部分に出てきた場所はおぼろげに特別編 「おいで」でお見せしたことがあった。

雨和院裏口....

 

修正日：2023/10/01