ササ（修羅）：「材料」は、使い切りましたね？

　　　　よくできました、兄者

　　　　これで準備は整った

 

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[第6神源入口]

 

アーチ：こんな事って...

　　　　神源入口が... また... ！

 

　　　　(アゲハが消えた事と関連があるのか？)

　　　　(一度だけ。大きな音がしたのは一度だけだった)

　　　　(一撃で壊したんだ)

　　　　(あの時鬼が逃げてからはずっと静かだったのに...)

　　　　(突然こんな事になるなんて)

　　　　(最初は大同祭の時に妖鈴の泉に通じる第3神源入口が崩れ、)

　　　　(その次は使われてない第7神源入口が、)

　　　　(そして神源の沼地に通じる第2神源入口が崩れ、あの時鬼が捕まった)

　　　　(崩れた神源入口を再建する召喚霊はまだ見つかっていない)

　　　　(それなのにまた崩れるなんて、もう半分以上だ)

　　　　(本当に危険だ。「許諾」が力を失う)

 

ジンス：姉さん！

 

アーチ：ジンス？ 驚いた。どうしたの？

 

ジンス：個人的に調べる事があって立ち寄ったんだけど...

　　　　これは... 深刻だね

 

アーチ：すでに本来の機能を果たせない神源入口が4つだ

　　　　くそ、時鬼も追い出したからもう大丈夫だと思ってたのに...

 

ジンス：...姉さん

 

アーチ：ん？

 

ジンス：時鬼一人で雨和院をつぶす理由は何がありますかね

 

アーチ：え？

 

ジンス：率直に言って出来ないと思います

　　　　時鬼が魂心を貪る悪鬼とはいえ、一人で雨和院に入り神源入口を壊すなんて

 

アーチ：ジンス。何か知っているの？

 

ジンス：姉さん

　　　　この件は間違いなく白魔地が関与している

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カルセ：収穫がない。

 

アゲハ：え？

 

カルセ：ササから何も得られなかった

　　　　どう見てもただの平凡な学生だ

　　　　呼び出したからむしろ怖がっていたね

　　　　双子に頼んで部屋を調べさせたけど、

　　　　骨や白い粉などは全くなかったそうだ

　　　　同室の友達が大きな風呂敷包みを見た事はあったが、

　　　　実家から送られたものだそうだ。今はないらしい。

　　　　それが遺骸なのか？でも行方がわからない

 

アゲハ：…すでに仕掛けたみたいだな

 

カルセ：うん？

 

アゲハ：骨を雨和院に送ったならどんな意図があるかと考えたんだ。

　　　　それが何か分からないけど嫌な予感がする

　　　　ひょっとして他になにかあった？

 

カルセ：そうだ、明け方に大きな音を聞いた？

 

アゲハ：うーん… 何か音がしたかもしれないけど

 

カルセ：第6神源入口が崩れたんだ。

　　　　そのせいで今すべての授業が中断してる。ずっと会議ばかりだ。

　　　　私もまた行かないと。一晩中会議になりそうだ

 

アゲハ：第6神源入口って墓地に通じる所じゃないか

 

カルセ：そうだ。

 

アゲハ：……

　　　　わかった。俺は部屋にいるからひとまず会議行ってきて。

 

カルセ：ああ。私を待たずに先に寝てくれ

 

アゲハ：(先生と長老たちは今忙しいって事だよな？)

 

 

 

アゲハ：(よりによって墓地に通じる神源入口が、このタイミングで崩れるなんて)

　　　　(墓地にはカリの墓があるが)

　　　　(カウリが入って生活してた人形が埋められた墓が)

　　　　(そしてカウリの生前の遺骸は行方不明)

　　　　(悪い想像をしてしまう)

 

　　　　どうか違ってくれ

 

　　　　(とにかく、先生と長老が忙しいのはチャンスだ)

　　　　(寮の周辺だけこっそり調べよう)

 

　　　　何... だ、びっくりした！ 鬼手が何でこんなに集まってるんだ？

　　　　え⁈

　　　　何だ、何する！

　　　　うああっ、この鬼手ども！

　　　　どこへ連れて行く！

 

　　　　(こっちの道は... 妖鈴の泉に向かう道では…？)

 

　　　　人か？ 誰か立っている…

 

　　　　(どうか)

　　　　(どうか間違いであってくれ)

 

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<ふぃるる先生コメント>

死体がむくり！

 

修正日：2023/09/30