到来兵:隊長、そのカホンという者が入りました
守備長:入りなさい
そうか、君が恐れもせず巨大な蛇に飛び込んだ者か!
カホン:北到来 守備隊長お目にかかります
守備長:嬉しいね。 頭を上げなさい。
君のように大胆な者が必要だった
一年の半分は厳しく寒い北到来だからか、守備隊が皆萎縮しているんだ。
そう…どれ冒険談を聞こう。どうやってヘビの腹から出たのか?
この野渦族はなぜそこにいる?
カホン:それが…
-それで、そいつが小刀を持って飛び降りる時心臓が止まるかと思ったよ!
俺にはとても出来ない! 本当にすごい奴だ。
そうだな、守備隊員でそんな事できる者が何人いるだろうか
しかも野渦野郎も一人捕まえたんだよ!
これという騒ぎという騒ぎがなかったが、巨大な蛇だなんて
その蛇があれを越えて来たんだ。 はぁ、ぞっとする。
それを捕らえたのはうちの居酒屋に泊まった男だよ!
ほう、感心だなあ
カホン:それで、大蛇が土を吐いて出て来れたのです。
昨日その土の山はちゃんと埋めて下さいましたか
守備長:ああ、君が言ったように墓を作ってやったよ
君が封印の一族だからそんな事を知っているんだな
ではこの者は…
カホン:本人によれば野渦族の呪術師だそうです。ゴンガという者です。
墓を飲み込んだ大蛇を捕らえ、あの黄色の鉱物を打ち込み操ったのです。
守備長:あれはそんな力があったのか。だが妙だな
20年間この北到来の城を守っているが、
野渦がこんな奇妙な呪術を使うとは初めて聞く。
あの黄色の鉱物も生まれて初めて見るし
野渦がどこか良い採石場でも発見したのかな
ほう、こいつを見ろ。しっかり取り調べなきゃいかんな
おい!
ゴングァ:ふふ…ふふふ…
青銅鏡眼のない封印の一族だなんて…実に馬鹿げてる…面白い
一見しても星回りの悪い顔だ!
ふふ…ふふふ…
[二ヶ月後]
3門将:ふう、うら寂しい夜だな
こんな日は幽鬼の話で怖がらせるのがぴったりなのに
お前は余程の事でないと驚かないからな、まあ。
カホン:封印の一族を幽鬼話でからかうつもりですか
3門将:何しろお前は幽鬼を見れないじゃないか
怖くないか?みんな怖がるのに
カホン:怖がったらもっと怖がる事をしてくるのが幽鬼です
3門将:きゃーやっぱ違うな
カホン:うん?
ちょっと待って下さい。あれ何ですか?
3門将:なんだよ、こら。今度はお前が俺をからかうのか?
カホン:いえ、あそこのあの光です
3門将:光?
カホン:一つ、二つ…三…四…
あれは烽火じゃないですか!
3門将:烽火が四つ…ふぃっ!
カホン:夜襲だー!正北門に夜襲だー!夜襲だー!
さっきのはなんですか!
3門将:火...火砲だ...!
野渦の奴らが火砲を使った!
野草食っているような連中が何故火砲を…どういうことだ!
ゴングァ:ふふ…ふふふ…ようやく始まったか
徐々にゆっくりと到来を崩してやる、野渦の手で!
<ふぃるる先生コメント>
前髪は主人公の特権です!
修正日:2023/09/06
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から