かくれんぼ2

アゲハ:おい、お前どうした?

    おい!

    あ、どうし…

 

    これは…

    なんの真似だ!

 

    うあっ!

    うわあああ!何でこんなに沢山拾ってきた!

 

 

アゲハ:ハハ!こんな所で生意気に、

    霊魂状態の俺に襲いかかる?

    今お前の力の源が俺の時の糸なのに!

 

カリ :…わざとではありません

    その魂心が目の前にあるので…少し自制が大変でした

 

アゲハ:確かに、時鬼には尚更だな

    残念だが俺は幽鬼の時すごく強い、時の糸のせいでな

 

カリ :腕と脚は、あちこちに糸を与えてかなりボロボロじゃないですか

 

アゲハ:まあ、そうだな

    カルセが何かと煩いのに、お前まで言うな

    お前も一本持ってるだろ

 

カリ :……

    ええ

 

アゲハ:さあ、さあ!もう落ち着いたなら

    体を部屋に移してくれ!

 

カリ :……

 

    なんだか後ろめたいですね

 

アゲハ:何だと、幽鬼のくせに

 

カリ :俺はひっそりと過ごしたいのに教師寮で死体を担ぐなんて

 

アゲハ:死体とかいうな、死んでないぞ?

 

カリ :死体と何が違うんです、息もしてないし…

    これ大丈夫ですか?腐り始めたら…

 

アゲハ:大丈夫、全部方法があるから!

 

    おいお前、丁寧に扱えよ!

 

カリ :これからどうするつもりです?

    あの小幽鬼たちを-

 

アゲハ:うーん、ちょっと待ってて、とりあえず

    ふう

    そろそろ出て来る頃だが

 

カリ :何を待ってるんです?

 

アゲハ:ああ

 

    冥土の死者

 

死神 :何者だ、ここに…

    名簿にない魂が...

    ああ、貴様だったか

 

アゲハ:いやあ~ご苦労様です~

    またやられました〜

 

死神 :間抜けめ

    警戒しないから子供のいたずらにやられるのだ

    今回はその上、

    時鬼を友にしているのか

 

アゲハ:ハハ…お忙しいんだから、仕事をしましょうよ

 

死神 :生意気な奴、我は貴様の死ぬ日だけ待つ

 

アゲハ:あーどう死んでも俺の魂は連れて行けません

    こいつがすごく狙っているんです

 

死神 :ふん!

    呆れたものよ。体を見せよ

 

    やったぞ

    一日はこれで呼吸をするゆえ体は無事だろう。

    日が昇る前までに戻らなければならぬぞ。

    分かってるな?

 

アゲハ:はい、分かってます!ありがとうございます使者様〜

 

    よーし、今から行くか!

 

カリ :かなり時間が経ってますが、見つけられますか?

 

アゲハ:当たり前だ、

    あいつらを探すの一度や二度じゃねーから!

 


 

<ふぃるる先生コメント>

今週も楽しい一週間をお過ごしください‼︎

 

修正日:2023/09/02



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