第7神源入口15

カウリ:うう…

    くう…!ううう、

 

    全く、天神にしては知性がないな

    巨大な両手とは

    言葉も通じぬだろうしな。

    だが…

    こちらも対話するつもりは、

    ない!

 

    手だけであろうとも天神。

    どこかに魂心があるのだろう。違うか?

    久しぶりに欲しくなるな

    先生が貴様を燃やす方法を見つける前に...俺が終わらせてやろう

 

アゲハ:あ…え…

 

伝統 :私は「伝統」。村の全ての伝統を持つ

 

治癒 :私は「治癒」。村の治癒術を扱う

 

呪術 :私は「呪術式」。文字で発動する呪術は全て知っている

 

日記 :私は「日記」。村の天気と星座の記録だよ

 

歴史 :私は、「歴史」。「最も古い歴史」

 

アゲハ:最も古い…!それじゃ、アイツ!

    この村の大きな岩に住む天神についても知ってるか?!

 

歴史 :…彼は天神「巨里」。彼について知りたいの?

 

アゲハ:いや!別に知りたくない!ただ大人しくさせたい!

 

歴史 :ほう…

 

アゲハ:今アイツが俺達を殺そうとしてるんだ、火があれば止められるんだろ?!

    ここの不思議な青い火をどうにか外に持って行かないと... !

 

歴史 :「巨里」は火で止めれるが、こんな小さな火では無理だ

    そうやって制圧しようとするな

    あなたの言う事を聞いてくれるよ

    村の守護神だから、村の子の言う事なら聞いてくれるとも

 

アゲハ:.......

 


 

セスル:.......

 

アゲハ:セスルさん、ここにいたの?!

    俺一人で入ったじゃん。あの変な図書館に!

 

セスル:あ、アゲハ。

    ハハ、わるい。火はどうなった?

 

アゲハ:う…話せば聞くって言ってた、図書館の幽鬼達が。

    ところであいつは何してんの…?

    なんとか持ち堪えてる様子だったのに、随分楽しそうだな。

 

セスル:…そうだな。

 

アゲハ:おい!ちょっと止まれ!

    おい‼︎

    ちょっと止まれって!話をしてみたい-

    おい!カウリ!

 

アゲハ:え。

    うわああっ、これ俺のせいか?!

    おい、天神!そいつを離せ、俺と親しい幽鬼なんだ。

    おい!天神!

    ちくしょう、話を聞くなんてデタラメだ…!

    聞くだけだってのに、このバカな天... !わっ

 

セスル:バカはお前だ、こら。

    雨和院で学んだ事が全く生かされてないだろ!

    あんなのを相手にする時誰が、どうする?

    最も基本的な呪文、忘れたか?

    図書館の幽鬼達が何も言ってくれなかったか?

 

アゲハ:……言われた

    天神、「巨里」…!

 

セスル:名前には力がある

 

カウリ:何だ... ?

 

巨里 :ああ…久方振りに呼ばれる名前か

    何者だね、我の名を呼ぶのは

 


 

<ふぃるる先生コメント>

今週もありがとうございます!楽しい1週間になりますように〜!

 

修正日:2023/09/27



コメント: 3
  • #3

    九官鳥 (月曜日, 08 10月 2018 12:01)

    カウリが時鬼として思考・行動しているところが本当に好き!
    アゲハ先生に名前を呼ばれて我に帰るのも素晴らしい…
    セスルさんが黙ってみているのもとても良き。森羅とのやりとりを思い出して尊みが増し増し

  • #2

    りんご (月曜日, 08 10月 2018 11:05)

    時鬼の本領発揮
    全然負ける気がしないから安心して見れる
    セスルさんが先生でよきw
    わーわー言って周りにいさめられるアゲハ
    いつもの事だけどかわいw

  • #1

    ネク (月曜日, 08 10月 2018 10:27)

    カウリさんが天神の魂心を欲しがるところ
    「空腹だ」と迷ったのですが今まで空腹な感じが記憶がもどってからないし
    意味的に「渇望する」ってのがあるのと直前に魂心の話をしてるのでこうしました。
    続いての「取り出す」ってところも「取り出して終わらせてやる」って意味合いです。

    それはさておき戦闘シーンというものは本当にいいものですね。
    アゲハに呼びかけられて気がつくとこかわいい!