時の糸3

 カルセ:はっ!

    (ま、まだ生きてる!それに体が軽い…何で?)

 

狩人巳:何だ、あいつ何故生きてるんだ?その上まるで元通りに見える。

 

修羅 :興味深い、これは…

    確か昨日の報告通りならその人間は死んでいるはずだが。

    お前達俺に嘘を告げたのか

 

狩人巳:そ、そんなありえません!確かに昨日までは!

 

修羅 :そういえば先程ここに来た時、その二人が格子越しに手を繋いでいた

    試してみる価値はあるな。

 

カルセ:くうっ…

 

アゲハ:あ…ああ…あ…

    全部出てきて... ばらけてるよ…

 

カルセ:はは…そうかい?

    やはり...君も青銅鏡...眼だから、これらが...見えるんだね

    昨日より...ずっと酷いだろ?今度は...本当に...ダメだ...ろう...

 


 

カルセ:こ、こんなはずが、また元に戻ってる!

    一体どうゆう事なんだ...?

    君は…何だ?

 

修羅 :何故だろうか。

 

カルセ:お前!

 

修羅 :破れた魂と糸がほぼ繋がるとは。

    糸を与えてもいないというのに…

 

カルセ:何をしたんだこの野郎!

 

修羅 :どうやってこれ程までに好転したのだだろう?

    どれ程の負傷まで回復出来るだろうか。

    もう少し強度を上げて実験してみないと

 

カルセ:(何日経っただろうか)

    (いや...何週間?いよいよ精神を保つのが難しくなってきた)

    (狩人は毎日のように私の糸を引き裂きさいていく)

    (ある日は腕、ある日は足...)

    (しかし一日寝たら糸が、魂が癒えている)

    (この子の力のようだが、この子は...)

    (ずっと這ってるから歩けないようだし、毎日口ずさむ歌は度々歌詞を間違える)

    (こんな所でずっと一人で過ごしてきたせいか、寂しさも募るようだ)

    (だが感じられるのは...まるで気が流れる巨大な滝のようだ)

    (私はともかく、この子は何故こんな扱いを?)

    (首輪まで...)

 

    ああ…

 

    (いつまでこんな生活が繰り返されるのか)

 

 


 

修羅 :今日は少し大胆に試みてもよさそうだ

 

カルセ:......

 

修羅 :魂心を取ってみよう

 

カルセ:このろくでなし!人を何だと思ってるんだ!

 

修羅 :身の程を知らぬ目つきだな

    鬼眼も抉り取ってしまえ

 

カルセ:(今度こそ本当に終わりだ)

 

    くうっ、うっ、

    私はも、もう…本当に、死ぬ、みたいだ…ぐっ、く、

    君の力でも…これを治す事は、出来ないだろう...

    は...は...ご…めん…

    君だけ...また一人...残して。

 

    君は、くっ、私が、た、助けて...くっ、助けてあげたかったけど。

    ハハハ...生きて出られる...はずが...なかった

    くっ、っ、そんな事出来るわけないのに…!

 

アゲハ:歌を教えてくれてありがとう。

    だからこれあげる。

    これで治るよ。

    でもこれをあげたのは内緒だよ、分かった?

 


 

<ふぃるる先生コメント>

カルセは昔も今も苦労ばかりしていますㅠㅠ

 

修正日:2023/09/24



コメント: 4
  • #4

    ぴょん吉 (月曜日, 28 5月 2018)

    うあああ…。辛い、辛すぎる実験。修羅様の外道っぷり炸裂回。

  • #3

    ネク (月曜日, 07 5月 2018 19:58)

    修羅様的には絶対ただの独り言ですよなw
    青銅鏡眼の罪人と対等には話さなそうだし

  • #2

    るーく (月曜日, 07 5月 2018 19:46)

    ネクさんのコメわろたー!(´º∀º`)笑
    いや、ほんとに全く会話のキャッチボールが出来ていないあたりさすが修羅様(笑)

    手を触れただけ(?)で回復出来るって完全に魔法ですね!
    それにしても惨すぎる…( ´•̥ו̥` )

  • #1

    ネク (月曜日, 07 5月 2018 13:30)

    久々の修羅様本体拝めたぁあああ
    カルセと会話してるようで実はまったくしてない修羅様さすがーーー!